大阪市内の仏教寺院を自転車遍路。山門・境内・お花たちの長閑な風景を紹介しています。
最近の関心事は3つ。
概要
四天王寺は、大阪市内でも有数の規模を誇るお寺で、国宝や重要文化財をたくさん所蔵しています。
四天王寺には、大きな仏像がたくさんあります。なかでも、世界最大の木造阿弥陀如来坐像(高さ約25m)は必見。
また、境内には広い池もあり、そこにはカモや鯉などが泳いでいます。
参拝するさいは、バスや電車などの交通機関を利用すると便利です。
天台宗四天王寺(大阪市天王寺区)
- 宗旨:天台宗
- 宗派:和宗
- 山号:荒陵山(あらはかさん/こうりょうざん)
- 院号:
- 寺号:四天王寺
- よみ:してんのうじ
- 本尊:救世観世音菩薩(救世観音や如意輪観音とも/金堂安置)
- 開創:593年
- 開基:聖徳太子
- 所在地:大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
- 参拝日:2022年3月27日、2022年6月17日
四天王寺は歴史が古く、また知名度も高いので、別名がたくさんあります。
敬田院、荒陵寺、難波寺、堀江寺、法花園、金光明四天王大護国寺。略語に天王寺。
参拝記
2022年6月17日
この日は大阪市天王寺区の20か寺を巡ってきました。
自宅から四天王寺まで行き、そこからお寺めぐりを始めるプラン。四天王寺まで28分かかりました。
大阪城北炭屋京橋辺りでもたついたのが間違いでした。
次から、大阪城西端をひたすら南下しようと思います。
普賢菩薩、不動明王、紙衣仏などを安置しています。
2022年6月7日
今日も新車でタイムアタック。
27分でした。
休憩がてら東大門から南大門まで歩いたら、唐門を発見。
この日もさらに四天王寺五重塔の撮影にヒートアップ。
この日は阿弥陀堂も撮影。
阿弥陀堂の屋根瓦は鬼瓦です。
犬歯が可愛い。
次は極楽門の外にある鳥居。
梵字か漢字かの区別もできません。いずれチャレンジ。
2022年5月23日:五重宝塔を中心に
前日に買った紅色のクロスバイクで紅色の四天王寺へ行ってきました。
往復20キロをちょうど1時間で行けました。
五重塔をはじめ、いくつかの建造物で数種類の紅色を出して比較したり、五重塔を鮮やかに写す方法を模索したり。
私はコナンでもシャーロックホームズでもないので今日の一日を「紅色の研究」と名づけます。
四天王寺の建物が黄ばんできても私は紅色だと決めつけて、これからも紅色として映していきたいところです。
四天王寺のパンフレットから五重塔(五重宝塔)の解説を転載します。
五重宝塔
推古天皇元年(593)聖徳太子の創建以来重なる戦火天災により伽藍が焼失したが、その都度再建を重ね現在の塔は昭和34年8度目の再建である。造りは鉄骨鉄筋コンクリート(屋根は本瓦葺)であるが、木造建築の優美さを伝え、飛鳥時代創建当時の姿を再現したものである。ことに相輪(上部の九つの輪)の高全体の三分の一に達すること、棰勾配と屋根勾配が緩かであることなどが特徴である。
最上層部に舎利塔を奉安し、そこからは大阪市内が一望に眺められる。塔の総長39.2m、相輪の長さ12.3m。
塔内壁画は山下摩起画伯の筆で、中心壁画に釈迦三尊像(南)弥勒三尊像(北)薬師三尊像(東)阿弥陀三尊像(西)の四方四仏が描かれ、外壁には、釈迦十六弟子説法図・弥勒兜率竜華淨土二十五菩薩来迎図が配されている。四天王寺パンフレット「五重宝塔」部分
2022年4月19日
この日は通りすがりで、カラフル阿吽像だけ。
2022年3月27日
いざ四天王寺へ。
4日ほどダラダラしていたので久しぶりにお寺巡りに行きました。
北区のお寺は一件入ってこれで全部制覇のはず。
そして、中央区に初めて行って5件ほど回り気づけば玉造まで来ていたので鶴橋の方を見たら近鉄電車が見えました。
それで、天王寺は近いと思い、かねてから行きたかった有名な四天王寺へ一目散に行きました。
1時間ほどあちこちぶらぶらしてお祈りしたり写真を撮影したりしました。
たまたま聖徳太子1400年忌のイベントをやっていて昨日の主役は犬鳴山。
聖徳太子に関わるお寺が月に2回ほど、代わる代わる四天王寺を借りて法要するという具合です。
去年の10月からやっていたのに気づかず。
残るは2回、4月に醍醐寺と四天王寺で〆。
すでに東大寺、薬師寺、東本願寺、西本願寺、鞍馬寺、浅草寺などは終わっています。
次はカラフル阿吽像。
16時ころ、風が少し吹いてきたので西大門に掲げた旗?暖簾?が風になびいていました。
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観光メリット
いくつかの山門では、お寺の顔「阿吽」さんが歓迎してくれます。
阿吽は贅沢なコンテンツのはじまり(^o^)
四天王寺はコンテンツ多いのにコンパクト。これが贅沢の極みです。
奈良のお寺はスペースが大きいので寺内で遠足になってしまいます。
また、京都のお寺は一発芸が多いので1か寺あたりのコスパが低くなります。
宗旨
四天王寺は聖徳太子建立七大寺の一つで、宗旨は密教系から和宗へと変わってきました。
つねに太子信仰を中心に社会事業的性格をもったキャリアを積んできました。
奈良時代に南都六宗(法相宗・倶舎宗・三論宗・成実宗・華厳宗・律宗)が誕生したとき、四天王寺は六宗のいずれにも属さず、六つの宗派の別格本山に位置づけられました。
そのあと、四天王寺と真言宗・天台宗との関係が深まり、とくに天台宗とは長らく関係を維持し、また四天王寺は天台宗に所属もしていました。
1946年に天台宗から独立し、十七條憲法の第一條「和を以って貴しとなす」の「和」をとって1949年に四天王寺は和宗となりました。
建造物
四天王寺式伽藍
法隆寺式とならんで飛鳥時代の伽藍配置を見せる四天王寺式伽藍が素晴らしいです。
四天王寺式とは、中門・塔・金堂・ 講堂が中心線上に建つ伽藍配置。
スペースを贅沢に使っていて、落ち着いた時間を過ごせます。
境内
- 六時礼讃堂
- 亀井堂
- 元三大師堂
- 地蔵山
- 見真堂
- 大師堂
- 布袋堂
- 大黒堂
- 英霊堂
- 阿弥陀堂
- 万灯院(萬燈院/紙衣堂)
- 亀遊嶋辯天堂
- 北鐘堂
- 南鐘堂
- 太鼓楼
- 太子殿
- 太子奥殿
- 経堂
- 絵堂
- 番匠堂
- 牛王尊
- 庚申堂
- 短声堂引声堂跡
- 食堂跡
- 亀井不動尊
中心伽藍
- 講堂:木造阿弥陀仏坐像
- 金堂
- 五重塔
- 中門(仁王門)
- 西重門
五重塔
紅色は好きですが黄ばんだ緋色は苦手です。
中門(仁王門)
中門(仁王門)は中心伽藍の最南端にあります。この門から五重塔が見えます。
脇の間に仁王尊像を祀っていることから、中門は仁王門ともよばれます。
これら仁王尊像は金剛力士ともいい、赤色(右側・東側)が那羅延金剛力士、青色(左側・西側)が密迹金剛力士です。
二つの仁王尊像の重さは各1トン、慎重は5.3メートル、顔の長さ70センチ、足の親指の幅は13センチ。
日本国内ではかなり大きいものです。
これら仁王尊像は松久宗琳の作品。松久は四天王寺大仏師を勤めました。
建造物・霊苑
- 石舞台
- 石鳥居
- 極楽門
- 南大門
- 納骨総祭塔
- 四天王寺霊苑
施設
- 宝物館:七星剣、扇面法華経冊子(扇面古写経)などの国宝をはじめ、重文350点を収蔵
- 納経所
- 霊苑事務所
- 和労堂
- 南休憩所
本坊
- 本坊一般受付
- 五智光院
- 極楽浄土の庭
- 客殿玄関
- 方丈(湯屋方丈)
ボードの教え
四天王(由来)
古代のインドでは、世界の中心が帝釈天の住む須弥山と考えられていました。/その山の中腹で東西南北の四面に配し、仏法に帰依する人々を守護する御法神が四天王であります。/聖徳太子は四天王のご加護によって物部守屋との合戦に勝利し、法恩謝徳のために建立されたのが四天王寺なのです。天台宗四天王寺のボード
四箇院(敬田院・施薬院・悲田院・療病院)を併設して社会事業的性格をもってきました。
大阪市指定文化財
四天王寺の大阪市指定文化財はたくさんあります。「文化財名…指定の種別、指定日」の形式で列挙します。
- 四天王寺中之門…有形・建造物(建築物)、2017年6月9日
- 四天王寺宝蔵…有形・建造物(建築物)、2017年6月9日
- 四天王寺英霊堂(旧鐘楼)…有形・建造物(建築物)、2017年6月9日
- 刺繍 青面金剛画像…有形・美工(絵画)、2014年6月20日
- 四天王寺文書… 有形・美工(歴史)、2000年12月12日
- 庚申堂の庚申まいり…民俗・無形民俗、2013年4月5日
- 四天王寺西門石鳥居納入品…民俗・有形民俗、2006年1月20日
- 西国巡礼三十三度行者満願供養塔…民俗・有形民俗、2006年1月20日
- 庚申堂の庚申塔群…民俗・有形民俗、2013年4月5日
行事
修正会
1月1日から14日まで。
天下泰平・五穀豊穣を祈る法要で、とくに修正会の最終日(結願日)には「どやどや」という法要が堂内で厳粛に行なわれます。
千日参り
毎年8月9日・10日に念仏を唱える信者が集まります。
千日詣として、この両日のみ救世観音を開扉し、聖霊院太子前殿で祈祷を行ないます。
関連情報
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