自転車でめぐる北区の仏教寺院の記録です。
北区は大阪市の都心北部、面積約10.34㎢の区です。梅田・中之島・堂島と、天満・中崎・長柄が一つの区内にあります。区内には74か寺あり、大阪市全体(約1,217か寺)の6.1%を占めます。密度は1㎢あたりおよそ7か寺。寺は全区に均等ではなく、太融寺町・与力町・天満・同心・国分寺・大淀・長柄に集まっています。ビル街のあいだを抜けて寺町へ入る、北区らしい回り方になります。
核になるのは真言系の二か寺です。梅田東の太融寺(佳木山、高野山真言宗準別格本山)は弘仁12年(821)、空海開創と伝え、本尊は千手観音。市指定の木造千手観音菩薩立像を伝え、おおさか十三仏霊場第8番、近畿三十六不動尊霊場第6番です。天六の国分寺(護国山、真言宗国分寺派大本山)は摂津国分寺の系譜で、本尊は薬師如来。十三仏第9番、西国薬師四十九霊場第17番です。与力町の宝珠院は空海草庵の伝承があり、地蔵・弥勒・十一面観音など市指定の仏像がそろいます。
浄土真宗では、天満の定専坊が国指定重要文化財の絹本著色本願寺聖人親鸞伝絵を所蔵し、同心の明福寺には顕如裏書の六字名号(市指定)があります。東天満には真宗大谷派の天満別院。兎我野町の妙香院は国指定重要文化財の木造兜跋毘沙門天立像を伝えます。落語の舞台になった圓頓寺(太融寺町)と鶴満寺(長柄)も、北区めぐりの道草になります。
アクセスの目安はJR大阪、Osaka Metro谷町線の東梅田・南森町・中崎町・天神橋筋六丁目、堺筋線。太融寺から中崎・扇町を経て天満の寺町へ入り、与力・同心を歩いて国分寺(天六)、さらに長柄・大淀へ伸ばすのが自転車向きです。復路は天神橋筋商店街で補給できます。
このカテゴリーでは、山門・境内・花・掲示板など、自転車遍路で見かけた風景を紹介しています。