お寺には必ず、拝む対象として仏像が置かれています。
本尊をはじめ、いろんな仏像が立っていたり座っていたり。
有名な仏像は、開扉の機会があったりミュージアムで展示されたりすれば、多くの方が観賞できます。
お寺に行って仏像に向き合うと落ちつきますね。古いからかなぁ。
国宝や重要文化財などは古い点に価値を求めがちですが、指定されていない古い仏像もたくさんあります。
古いものに価値があると思いこんで、つい、今でも仏像が作られていることを忘れてしまいます。
ここでは、私が調べた仏像の歴史と最近の仏像をご紹介します。お地蔵さんより、さらに身近に仏像と一緒にいるには仏像フィギュアという手があります!
京都・奈良のイケメン仏像
京都・奈良には、たくさんのイケメン仏像(かっこいい仏像)があります。
これらの仏像はかなり人気があります。
有名な仏像は他にもあります。
- 東大寺大仏(奈良県)
- 鎌倉大仏(神奈川県)
- 高岡大仏(富山県)
- 南蔵院大仏(福岡県)
これらの仏像は全国的に有名で、多くの参拝者や観光客から愛されています。
以上に挙げた仏像以外にも、魅力的な仏像があります。
探すポイントは文化財。
国宝や重要文化財をはじめ、地方自治体の指定文化財などを探していくと、素敵な仏像に出会えます。
国宝の一例は次のとおりです。
- 広隆寺の弥勒菩薩(京都府)
- 興福寺の阿修羅像(奈良県)
- 銅造仏頭(奈良県)
- 北円堂の木造無著・世親立像(奈良県)
このように見てくると、日本で1番惚れ惚れするイケメン仏像は、広隆寺が収蔵する弥勒菩薩半跏思惟像かも知れません。
この広隆寺の仏像とまったく同じテーマの仏像が奈良県・中宮寺にも安置されています。
このページの後半に紹介する中宮寺の弥勒菩薩半跏思惟像も私は捨てがたいですが、みなさんは、どんな仏像に惹き込まれますか?
概説
仏像とは、仏様の姿を彫刻や絵に表したものです。
礼拝の対象となる絵画や彫刻などの総称で、おもに、彫刻をさします。
絵画類に描かれている仏様も仏像ですが、絵画は仏画・図像・繡仏などともいうので、ふつう、狭い意味で仏像といえば彫刻をさします。
種類
仏像の種類はバラエティに富んでいます。
種類を知ると、形姿を理解しやすくなります(^^)
たとえば、
などです。
じっくり見ていきましょう。
素材の区別
など。
仏格の区別
- 如来像…釈迦如来・薬師如来のほか、大日如来を中心とした五仏など、仏教の目的たる仏格をもつ教主たち。
- 菩薩像…仏の徳を分担した別徳を司 り、仏に到達する段階として修行を終わった地位。貴族の服装を着て慈悲を立前にし、女性的な表現が多いです。
- 明王像…密教では真言陀羅尼を誦えてさまざまな祈願成就を願う信仰があります。
- 天部像…顕教時代にイスラム教などの神々から採用された仏法守護神で、胎蔵界曼荼羅では最外院に配置。天女や星宿なども含みます。
- 垂迹部…神仏習合思想による新しい仏体で、特殊な形態がたくさん。奈良時代から神体として造られた像は神像の名で区別。
- 童子
- 忿怒
- 神王
- 鬼
- 畜生
- 蔵王権現
なお、十大弟子、高僧、各宗祖師像などの実在人物や、声聞(比丘・僧)は、狭義の仏像からにはカウントしませんが、仏像といえば仏像です(^^)
様態の区別
- 台坐・乗物…何の上に乗っているか(たとえば 蓮華?ゾウ?)
- 持物…左手と右手に何を持っているか(たとえば 剣?薬壺?)
- 光背(後光)…どんな色と形か
- 印相…五指でどんな印を結んでいるか(たとえば 指が6の字みたい?)
など。
いろいろ様態がわかると、その仏像が何という仏様なのかが分かります!
腕(譬)数の区別
- 二譬像
- 六譬像
- 八譬像
- 四十二臂像
- 千手像→千手観音
など。
たとえば、一部の般若菩薩のように、たまに六譬(6本の腕)の仏像があります。これは六波羅蜜を表しています。
顔数の区別
- 三面像
- 二十七面像
など。
姿勢の区別
ほとんどの仏像は立像か坐像です。
近所で確認してみましょう(^^)
だいたい、お不動さん(不動明王)は立像で、お地蔵さん(地蔵菩薩)は坐像です。
表情の区別
など。
造像
寺院に安置する仏像を造る場合は、造像には御衣木加持を行ずるなどの開眼供養を行ないます。
自宅に置いて個人的に信仰する場合は、供養を終えていなくてもOKです。
ただし、仏壇に置く場合は仏壇供養を行なう必要があります。
現代仏像とネットショップ
今でも仏像は増えています。
造る方がいらっしゃるんですね。
仏像もネットショップで買える時代になりましたよ。仏師や仏像作家などが活躍しています。便宜上、現代仏像というそうです。
仏像ショップってどんなイメージ?
実店舗とネットショップを兼ねているお店が多いです。
実店舗なら東京の表参道に集まっていると聞いたことがある!
表参道とネットショップで営業している仏像屋さんは私も二つ知っています。
探検したい!
PR:仏イSム(いすむ)
フィギュア重視で推しのお店が「仏イSム(いすむ)」。
ブランドコンセプトは次のとおりです。
独自の技術力と表現力で甦る美しい仏像を、納得のクオリティと安心の価格でお届け。心やすまるインテリアとして、また感動の美術品として、暮らしに寄りそうモノづくりを目指しています。 イスムは いまの時代に生きるあなたへ、心の満足を提供します。https://isumu.jp/#product
PR:仏像ワールド
ついで、アイデア仏像に長けているお店が「仏像ワールド」。
こちらのブランドコンセプトは次です。
仏像ワールドの使命は、お客様の求める仏像を提供し、お客様の満足や幸せに貢献することです。また、価値が解りづらいと言われる仏像価格の現在の状況を改善し、お客様が安心してお求めいただけるような環境を作ることです。https://www.butuzou-world.com/about/
仏像フィギュアを買うときのポイント
仏像の造像にはけっこう時間がかかるので、高価になりがちです。
インテリアとして仏像を買うとき、置き場所とサイズとを組み合わせてイメージしてください。
ネットショップの仏像を見ながら、穏やかなイメージになれたら、その仏像が自分に相応しいと思います(^o^)o
半跏思惟像の関連記事
奈良県生駒郡にある中宮寺の本堂には、国宝の半跏思惟像が安置されていて、数メートルの距離から眺めることができます。
このあたりの参拝記録は次の記事をご覧ください♪
歴史
無仏像の段階
現存最古の仏教美術は紀元前2世紀のもので、本生譚や仏伝の一場面を表現。
釈迦の存在は、塔・宝座・宝輪などで表現していて無仏像の段階でした。
釈迦を人間の姿とした最初の造像はインドの西北地方に起こりました。
そこに住むギリシア人が自国の神像に似せたガンダーラ仏像がそれです。
仏像製作のはじまり
紀元1世紀頃(大乗仏教の勃興頃)にガンジス河中流のマトゥーラ地方でも仏像製作がスタート。
釈迦八相など人間的姿がデフォルトになりました。
その頃に成立した三十二相の考え方には、人間の姿でありながら理想像を目的とした意図がみられます。
やがて、悟り得た果上の如来だけでなく、菩薩像にもこの理想が広げられました。
西城・中国でも、この造像に対する見解が踏襲されたうえ、密教が新仏教として流行するにつれ、仏像の種類や形姿が複雑になっていきました。
密教による多様化
密教では仏像製作がバラエティに富みました。
それらの仏像は経軌に記載された内容に準拠しています。
顕教でもだいたいの規定はありますが、密教ほど細かくはありませんでした。
密教では、翻訳経軌を本拠とする広沢流があり、これに対して小野流では先師の口伝を重視する傾向がありました。
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