自転車でめぐる天王寺区の仏教寺院の記録です。
天王寺区は大阪市のほぼ中央、上町台地に乗った面積約4.84㎢の区です。北は中央区、西は浪速区、南は阿倍野区・西成区、東は東成区・生野区に接します。区内には191か寺あり、大阪市全体(約1,217か寺)の15.7%を占めます。24区で最多です。密度は1㎢あたりおよそ40か寺で、他区の数倍になります。区名は四天王寺に由来します。寺は全区に均等ではなく、四天王寺境内とその支院、生玉・生玉寺町、下寺町、夕陽丘、上本町の寺町に固まっています。
成り立ちの核は二つです。ひとつは推古元年(593年)創建と伝える四天王寺(和宗総本山)。聖徳太子建立とされ、新西国第一番、近畿三十六不動第一番、おおさか十三仏第四番など、札所の起点が重なります。国宝・重要文化財から市指定まで、指定物件の数も区内で突出しています。もうひとつは大坂の陣後、松平忠明による寺院の再編です。生玉寺町・生玉中寺町・天王寺寺町・下寺町などに寺が集められ、中央区の谷町・中寺と同じ流れの南端がここにあります。下寺町は浄土宗の山門が続き、心光寺・光明寺・源聖寺・稱念寺・萬福寺など、国指定の本堂・山門が並ぶ区間です。
四天王寺の西、逢阪には一心寺(浄土宗)があります。骨仏の寺として知られ、縁起絵巻や文書、骨仏の信仰習俗が市指定です。生玉には勝鬘院愛染堂(府指定本堂)、藤次寺(府指定弘法大師坐像)、法音寺、持明院。太平寺の北山不動は市指定です。上町台地の西斜面には口縄坂・源聖寺坂・清水坂など天王寺七坂が残り、自転車では押して歩く区間もあります。
アクセスの目安はJR・Osaka Metroの天王寺、谷町線の四天王寺前夕陽ヶ丘・谷町九丁目、近鉄の大阪上本町。四天王寺と一心寺、生玉寺町、下寺町、上本町と、塊を分けて回るのが現実的です。北へ出せば中央区の中寺、東へ出せば生野区、南へ出せば阿倍野区につながります。
このカテゴリーでは、山門・境内・花・掲示板など、自転車遍路で見かけた風景を紹介しています。