意味
蓮華(レンゲ)はマメ科の越年生草本。
茎は根元からたくさん枝分かれして、地面に広がります。
蓮華は仏教の代表的なお花として、かなり古くから重用されてきました。
![ナム](https://i0.wp.com/buddhist-temples.net/wp-content/uploads/2022/03/cropped-wp-1648108222423.jpg?resize=512%2C512&ssl=1)
立ったり座ったりする台として、仏様がよく使っています。
仏典に登場する蓮華は中国・日本の睡蓮にむしろ近いです。
- パドマ
- ブンダリーカ
- ウトパラ
- クムダ
の4種。
また、ニーロートゥパラを加えて5種が数えられます。
とくにパドマとブンダリーカが代表的。
顕教・密教ともにそれぞれ、次の使い方もあります。
顕教
また、各種の文様に用い、多種類があります。
密教
理の象徴として胎蔵界を意味し、智の金剛界を表現する月輪に対峙。
開花の程度によって、未敷蓮と開敷華を区別し、因果の説明や合掌の印相などに用います。
種類
パドマ
padmaを鉢頭摩と音写。
訳は赤蓮華、紅蓮、黄蓮華など。
赤色をラクタパドマ、白色をシュヴェータパドマといいます。
世界各地に産する蓮華で根茎は食用。
葉を荷葉といい、外院の二十天・十大弟子などの台座に用います。
プンダリーカ
pundarikaを芬陀利華と音写。
訳は大白蓮華かシャタパッタラ(百葉華)。
葉は重なり合い、外は白く中央は黄色。
「法華経」に登場する蓮華で、蕾はクマ (屈摩羅)、開花は芬陀利華、落花の前はカーマラ(迦摩羅)。
ウトパラ
utpalaを優鉢羅華と音写。
睡蓮(ハス)のことで、東アジアでかなり広く知られ、色は紅・青など。
![](https://i0.wp.com/buddhist-temples.net/wp-content/uploads/2022/06/IMG_20220623_154736.jpg?resize=800%2C1067&ssl=1)
スイレン(睡蓮)。2022年6月23日、藤田邸跡公園(大阪市都島区)にて撮影。
クムダ
kumudaを倶勿頭華と音写。
訳は地喜睡蓮(地喜華睡蓮)。
赤・青・黄・白など多色で、いずれも小形。
ニーロートパラ
nilotpalaを泥慮鉢羅と音写。
訳は青蓮華。
牛糞から生じる香気ある蓮華で、文殊菩薩が所持しています。
インド神話で古くから重用されてきました。
合蓮華
合蓮華とは蓮華の蕾のこと。
形から心臓(肉団心)に譬えることが多いです。
仏様の心を満月に喩えるのに対して凡夫の心を指すことも。
開花したのを開敷華(開敷蓮華)、少し開いたのを未開敷・ 未敷ともいいます。
大阪市内の蓮華寺
大阪市内で訪問した仏寺のうち、蓮華寺と称すお寺は次のとおりです。
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