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明王像

仏像スタイル
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概要

明王像とは明王をイメージした仏像のことです。

明とは明呪(真言陀羅尼)のことで、明王とは明を誦して最も効験のある仏様の意味。

忿怒王や持明使者ともいいます。

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特徴

日本でたくさん作られてきた明王像は、不動明王像、五大明王像、愛染明王像など。

明王信仰は日本では比較的に盛大で、とても多くの作品が残っています。そのため異像もさまざま。不動明王像はその一例です。

明王像は如来や菩薩の仏像と異なり、はじめから仏教的理想を表現する仏尊として作り出されたものではありません。

明王たちは、救い難い衆生を教化する仏尊です。

明王という言葉がついた仏尊は、激しい忿怒の表現をとっています(→忿怒形)。

ナム
ナム

忿怒の表現をとるものは天部像のなかにもみられ、四天王像が代表例です。

ホットケーキ
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とはいえ天部像の忿怒表現は明王ほど激しいものではありません。

ふつう明王像は、激しい形姿で作ります。

あらゆる悪魔的な力を砕破するに十分な力を備えているからです。

なお、明王の名がつくまえには、金剛という名前や(如来の)使者という名前がついていたものもあります。

起源

この名前がつく仏尊の大部分はヒンドゥー教の神を包摂しています。

そのうえで仏教化したものや異教神に相対したものとして、仏教的に考え出されています。

歴史

初期的な一面二臂像

明王像の初期的な表現例は、旧訳「仁王経」に描かれた五大力吼菩薩像にみられます。

この像は一面二臂像でありながら、怒髪天をつく形にあらわしていて、顔は激しい怒りに歪められた相貌をしています。

密教的な多面多臂像

Siggy NowakによるPixabayからの画像

しかし、密教的経典が流行する時代には、激しい表情にくわえ恐ろしさを表現するようになりました。

そして、多面多臂像が増えました。

多数の武器を持って、蛇を身体にまとって髑髏をかざり、八ツ裂にした人体を腰に巻くものも現れました。

光背

明王の背後には火焰が燃え盛っているのが多く、ヒンドゥー教の影響を多少とも感じとれます。

大阪市指定文化財

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