意味
十大弟子とはブッダ(釈迦)の上足(高弟)10人のことです。
釈迦十大弟子、釈迦十聖、十弟子とも。
一覧と役割
釈迦の高弟10人を下に挙げます。
なかにはバラモンの出身者、王族の子弟、職人などいくつかの階層があります。
このうち羅睺羅は釈迦の子といわれます。
大迦葉は釈迦の涅槃に間に合わず遅れて参上、のちに経典の結集に中心的役割を果したことで有名です。
また、目犍連は孝心に篤く地獄に陥ちて苦しんだ母を救いました。
阿難はイケメンで女性関係のエピソードに富みます。
キャリア
10の数は「維摩経」巻上の弟子品に掲げられた数で、「広弘明集」で流布しました。
文化財
中国でも古くから崇拝され、敦煌には宋初の壁画(不明個所もある)があります。
日本でも奈良時代の記録があります。
諸弟子を連作した最古の遺作は、法隆寺の五重塔塑像と興福寺の乾漆像。
また胎蔵界曼荼羅の釈迦院や法華曼荼羅には、これら諸弟子を配置しています。
- 興福寺(奈良県奈良市)…3・7・8・10の4体を失った乾漆像あり。
- 大報恩寺(京都市上京区)…快慶作。
- 極楽寺(神奈川県鎌倉市)・清涼寺(京都市右京区)…小像。
- 禅林寺(京都市左京区)…絹本着色の三幅(伝張思恭筆)、空海十弟子選定の根拠に。
木造十大弟子立像
- 彫刻、10躯、重要文化財、京都国立博物館
木造十大弟子立像
- 木像、京都府、鎌倉時代、8躯、京都府京都市東山区茶屋町527
- 重文指定年月日:2016年08月17日
- 独立行政法人国立文化財機構
- 国宝・重要文化財(美術品)
絹本著色釈迦霊鷲山説法図
- 日本画、奈良県、鎌倉時代、1幅、奈良県奈良市登大路町50
- 重文指定年月日:2008年07月10日
- 国立文化財機構
- 国宝・重要文化財(美術品)
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