意味
阿吽は絶妙な組み合わせをした2つの王。
- 阿(あ)…口を開いて発する最初の音声で、字音の最初
- 吽(うん)…口を閉じて発する音声で、字音の最後
この2字は一切法の本初と窮極を意味します。
ほかにも阿吽の2項で説明する発想があります。
このように、2字に金胎両部、理智二法身の徳を収めるとします。
空海の字義「秘蔵記」
阿吽は空海の字義「秘蔵記」に詳説されています。
事例
事例に、寺院山門の左右の二王(仁王)や神社の高麗犬の口が、一方は開き(阿)、一方は閉じています(吽)。
〈阿吽の呼吸〉 という言葉も阿吽の組み合わせからきています。
阿吽ギャラリー
真言宗国分寺の身近な阿吽像
大阪市北区天六にある真言宗国分寺では、境内に仏像がたくさんあるので、意外に阿吽像がスルーされがちです。

阿吽のうち阿の像。2023年4月17日、摂津国分寺にて撮影。

阿吽のうち吽の像。2023年4月17日、摂津国分寺にて撮影。
天台宗四天王寺のカラフル阿吽像
天台宗四天王寺には色濃く塗られた阿吽像がいくつかあります。
まず、東門から。

四天王寺のカラフル阿吽像。2022年4月19日、四天王寺東門にて撮影
向かって右の赤色が阿像、左の青色が吽像です。
ついで、南大門の阿吽像。

四天王寺の阿吽像。2022年6月10日、四天王寺南大門にて撮影。
向かって右のオレンジがかった赤色が阿像、左の薄い青緑色が吽像。
曹洞宗齢延寺の肉肉しい阿吽像
曹洞宗齢延寺の阿吽像は赤茶色で肉肉しく生々しいです。
しかも大きな目と対照的。

阿吽像のうち阿像。曹洞宗齢延寺(大阪市天王寺区)。2022年6月17日に撮影。

阿吽像のうち吽像。曹洞宗齢延寺(大阪市天王寺区)。2022年6月17日に撮影。
浄土宗念仏寺の飾り瓦
浄土宗念仏寺(大阪市天王寺区)の境内には、役目を終えた飾り瓦があちこちに置かれています。
次の獅子たちもその一つ。
阿タイプの獅子と吽タイプの獅子が向き合っていました。

獅子の飾り瓦(阿タイプ)。2023年4月28日、浄土宗念仏寺(大阪市天王寺区上本町4丁目2−41)にて撮影。

獅子の飾り瓦(吽タイプ)。2023年4月28日、浄土宗念仏寺(大阪市天王寺区上本町4丁目2−41)にて撮影。
Guadua Coffeeのシーザー
おまけに、可愛いらしい阿吽シーザーをどうぞ。

向かって右が阿シーザー、左が吽シーザー。2023年4月18日、グアドアコーヒーにて撮影。
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