意味
胎蔵界曼茶羅とは両界曼荼羅の一つで、真言密教の仏尊を詳しく描いたイラスト集。
正式名称は大悲胎蔵生曼荼羅。
大日経にもとづき、胎内のような大悲の助けにより仏の菩提心が教化活動する様を描いています。
キャリア
誕生
中国の善無畏系・不空系のうち、空海が胎蔵旧図様を改めて、「現図胎蔵界曼荼羅」を請来し、日本での基準にしました。
区画
胎蔵界曼荼羅は、中台八葉院を中心に、上を東方として四重に並ぶ十二院に区画されています。
- 中台八葉院…中央に大日如来、その別徳を四仏・四菩薩に象徴させ、周囲に排列
- 遍知院
- 蓮華部院(観音院)…主尊は観音菩薩
- 金剛手院(金剛部院・薩埵院)…主体は金剛薩埵菩薩
- 持明院(五大院・忿怒院)
- 釈迦院…主体は釈迦如来
- 地蔵院…主尊は地蔵菩薩
- 虚空蔵院…中尊は虚空蔵菩薩
- 除蓋障院…主体は除蓋障菩薩
- 文殊院…中尊は文殊菩薩
- 蘇悉地院
- 外金剛部院(最外院)…東方、南方、西方、北方
胎蔵界曼荼羅は、以上の各院に属す合計414尊を図示しています。
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