意味
金剛手院(金剛部院・薩埵院)は、胎蔵曼荼羅第一重(仏部)、中台八葉院の南方(右手)に位置する区画。
金剛薩埵菩薩(金剛手菩薩)を主尊とする21尊(3列)と伴位12尊の合計33尊が配属されています。
三列にわたる金剛部に属し、四智の成所作智を担当しています。
経典による配属の異動
- 「大日経」具縁品…わずか5尊が登場
- 「大日経」秘密曼荼羅品…この仏尊順序を改めたのが「現図曼荼羅」の配置
- 阿闍梨所伝曼荼羅・胎蔵図像…主尊が30あまり
- 胎蔵旧図様…14尊と3侍者。
メンバー
現図曼荼羅をもとにリストアップします。
( )は「大日経」具縁品などに登場する別名。
第1列(向かって左)
- 発生金剛部菩薩(金剛部生)
- 金剛鉤女菩薩
- 金剛手持金剛菩薩(忙莽雞・金剛部 母)
- 金剛使者
- 金剛使者女
- 金剛薩埵菩薩(金剛手菩薩・金剛部主)
- 金剛軍荼利菩薩
- 大力金剛菩薩
- 持金剛鋒菩薩(金剛針菩薩)
- 金剛鉤女菩薩
- 金剛使者
- 金剛拳菩薩
- 孫婆菩薩
- 忿怒月黶菩薩(忿怒降三世菩薩)
第2列
- 虚空無支持金剛菩薩
- 金剛牢持菩薩
- 忿怒持金剛菩薩
- 虚空無辺超越菩薩
- 金剛鏁菩薩(金剛商羯羅)
- 金剛童子
- 金剛持菩薩
- 持金剛利菩薩
第3列
- 金剛輪持菩薩
- 金剛説菩薩
- 懌悦持金剛菩薩
- 金剛使者
- 金剛牙菩薩
- 金剛菩薩
- 離遊戯論菩薩
- 金剛使者
- 持妙金剛菩薩
- 金剛王菩薩
- 大輪金剛菩薩
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