意味
持明院(五大院・念怒院)は胎蔵界曼荼羅第一重(仏部)中台八葉院から西方 (下方)の区画。
中台八葉院は仏部の解脱道であり、これに対して持明院は無間道を意味します。
経典ごとの配置異動
大日如来の一面として教令輪身を担当。
大日経では西南に不動明王、西北に降三世明王の2尊だけをとりあげています。
「現図曼荼羅」では中央に般若菩薩。
そして、般若菩薩と不動明王との間に降三世明王、勝三世明王との間に大威徳明王が配置され、計5尊が描かれています。
もともと敷曼荼羅では、 般若菩薩の位置が行者の坐る場所であり、ここで般若経を読誦しました。
図絵曼荼羅では空所にする必要がなく、障礙を摧伏する理由で甲冑姿の六臂像としています。
降三世明王と勝三世明王は同一尊ですが、大日経と金剛頂経では真言が違っていて、降三世が並ぶために位置が変更されています。
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