意味
観音菩薩は33の変化形をもっています。
これを三十三観音や観音三十三身といいます。
三十三間堂もふくめ、33の数字が仏教界で使われることがありますね。
変化観音には二つのグループがあります。①六観音、②三十三観音。
三十三観音をたどるために、まずは六観音について少し。
六道六観音
六道六観音のうち、基本キャラ5つは…①聖観音・②十一面観音・③千手観音・④馬頭観音・⑤如意輪観音
詳しくは「六観音」をご覧ください。
三十三観音
特徴
多くの観音が岩山に座ったり、水の辺りにいたりします。
水の流れを眺める姿や水瓶を持っている姿が多いことも特徴です。
成立
「法華経」普門品に書かれた観音菩薩の三十三応現身の数にあわせて、さまざまな観音を集めたグループ。
経典に説かれる仏尊は少なく、中国の説話や日本の俗説から出てきたものが多く、江戸時代に成立したグループ名と思われます。
33体それぞれに名前をあてて画題として用いることもあります。
メンバー
土佐秀信『仏像図彙』をもとに、五十音順に並べます。
- 阿耨観音
- 阿麼提観音
- 一如観音
- 一葉観音
- 威徳観音
- 岩戸観音
- 円光観音
- 延命観音
- 合掌観音
- 魚籃観音
- 蛤蜊観音
- 持経観音
- 灑水観音
- 衆宝観音
- 青頸観音
- 持蓮観音
- 水月観音
- 施薬観音
- 滝見観音
- 多羅尊観音
- 徳王観音
- 能静観音
- 白衣観音
- 不二観音
- 普悲観音
- 馬郎婦観音
- 遊戯観音
- 葉衣観音
- 楊柳観音
- 龍頭観音(竜頭観音)
- 瑠璃観音
- 蓮臥観音
- 六時観音
西国三十三所観音巡礼
西国三十三所観音巡礼は名寺・名刹や観音信仰などの伝承を多くふくみます。
お寺めぐりで人気の高いルートで、ほかの三十三か所めぐりにも影響を与えました。
ほかの観音菩薩
六観音や三十三観音が作られたあとに広まったと思われる観音さまもたくさんいます。
慈母観音
身代り観音
- 子育観音
- 子安観音
- 厄除観音
- 雨引観音
- 楊貴妃観音
- マリア観音
など。
ほかにも、芋串観音、汗かき観音、帆下げ観音、平和観音、嫁御観音、世継観音、つねり観音、汐干観音、泰平観音、はさみ観音など。
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