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孔雀明王

仏様リスト
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意味

孔雀明王くじゃくみょうおう、正式には仏母大孔雀明王。

仏教初期に成立した仏尊で、いろんな毒を取り除きます。

経典によっては菩薩とも。

  • 別名…孔雀仏母、孔雀王母菩薩、金色孔雀王
  • 密号…仏母金剛
  • 三形…孔雀尾・半月
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キャリア

AlexaによるPixabayからの画像

誕生

インドのヒンドゥー教の女神として、猛毒の蛇を食べるとされました。

あらゆる諸毒を除去する能力を神格化して、孔雀明王が誕生しました。

所属

明呪の経験が勝れるので明王に属します。

明王たちの多くは忿怒の形相をしていますが、孔雀明王は菩薩形の表情。

「玄法軌」「青龍軌」では菩薩にランクイン。

役割・御利益

孔雀明王の陀羅尼を誦すると、さまざまな害毒を除き大安楽を得ます。

四箇大法の一つ孔雀経法は息災延命、除難、請雨修法

形姿

二臂像

胎蔵界曼荼羅蘇悉地院に描かれた像。

右肘を曲げて孔雀尾を立て、左掌は心臓の前で上向けて蓮華を持っています。

斜めを向いて、蓮華座結跏趺坐

四臂像

「孔雀経法」の本尊

「孔雀明儀軌」には、金色の孔雀の背に 白色か青色の蓮華座上に坐しています。

身体は白色で慈悲の形相。

四臂の右手は開敷蓮華と倶縁果を持ち、左手の一手は掌を胸前に仰けて吉祥果を、二手は三五茎の孔雀尾を持ち上げる姿。

光背にも孔雀尾が並び、頭冠・瓔珞・耳・臂釧などは、すべて菩薩形に荘厳されています。

四臂の持物は四種法を示すといいます。

  1. 蓮華:敬愛
  2. 倶縁果:増益(気力を増すため)
  3. 吉祥果:降伏
  4. 孔雀尾:息災

六臂像

四臂像にくわえ、右手に月輪、左手に梵篋を持っています。

儀軌にはありませんが、口伝として存在してきました。

八臂像

インド・チベットの八臂像も儀軌は不明です。

本軌では「仏母大孔雀明王経」3巻(不空訳)をはじめ7種に登場。

文化財

秘法として「孔雀経法」が流布し、図柄としては平安後期からの傑作がたくさん。

  • 金剛峰寺孔雀堂安置…重要文化財、木彫(木造坐像)、1200年、快慶作
  • 東京国立博物館蔵… 国宝、絹本着色、孔雀経法の本尊
  • 仁和寺蔵…国宝、絹本着色、南宋画。

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