大阪メトロ谷町線でお寺めぐり

蓮華座

光背・台座・坐り方
この記事は約2分で読めます。
スポンサーリンク

意味

蓮華座とは、仏様が立ったり座ったりする台座の一つで、かなりポピュラーなもの。

蓮華(レンゲ)は仏様の功徳を象徴し、清浄不染を意味します。

蓮座、蓮台、たんに蓮華ともいいます。

蓮華(レンゲ)はバラモン教にも用いられ、仏教花としてもさまざまに図案化されて応用されています。

そのため、蓮華座にも単純な図柄が多く、たまにマニアックで複雑なものもあります。

  • 満開の図案化で、華瓣が上から下へ反り返っている一段もの
  • 2〜3段の意匠を重ねたもの
  • 二重の框座の上に返花がついて、狭くなった上下の茄子の間に華盤が出て、その上に蓮瓣が重なり出て、最上部を蓮の実の形にして仏像を乗せたもの
  • 八重の蓮瓣を重ねて葺くもの(吹抜き ・葺寄)
  • 一枚一枚を交互に葺くもの(魚鱗)
スポンサーリンク

形姿

荘厳を増すため、坐像では全体を高く作る必要があります。

そのため、蓮華座の形姿は複雑な構成になります。

基本形

ハス(蓮)の実(蓮肉)が直接の台座となり、周囲に蓮瓣で荘厳し、下の基盤で安定させています。

蓮肉と蓮瓣の関係では次のパタンが最も基本の形です。

  • 蓮肉の部分が平坦
  • 蓮瓣の集合が一体

蓮肉

  • 切口の周辺…一重か二重の円粒を並る
  • 外側…縦に細い線条を彫る
  • 上の平面…小円を配置して写実的に仕上がる

蓮瓣

  • 集団を一塊として造る
  • 挿蓮華…各瓣を別々に蓮肉の下につづく葺軸に差込む
  • 葺方…①一線上に重ねるのを吹寄せ葺、②各段を交互にした魚鱗葺
  • 蓮瓣の面…外面は曲線だけの平面が多く、宝相華や葉脈を強調して尖端に瓔珞を下げるものもあり

反花

平安時代中期には内面に極彩色の宝相華文を描くものもありました。

蓮瓣と反対に下方へ向かう形を反花といい、奈良時代以前には反花のみの蓮華座もありました。

事例

大日如来(八葉蓮華座)

胎蔵界曼荼羅中台八葉院に因んで、8列の八葉蓮華座。

毘盧遮那如来(千葉蓮華座)

華厳経の思想から千葉蓮華座といい、大千世界を現出。

奈良大仏(大仏座)

大蓮瓣には毛彫で蓮華蔵世界を表現。

蓮瓣と反花の重ねたこの様式を大仏座といい、後世にも用いられました。

踏割運華座

菩薩などの立像で両足を別々に蓮華座のある踏割運華座も工夫されました。

コメント お気軽に♬

タイトルとURLをコピーしました