史跡 五重塔 五重塔は木造塔のうち屋根が五層のもの。もともと仏舎利奉納を目的としていましたが、952年に建立された醍醐寺の五重塔は内部に両界曼荼羅(中心柱)や周囲に真言八祖像などを描いた純密教風の意義があり、密教の隆盛後に変容したと考えられます。 2023.10.19 史跡
史跡 慈恩寺 慈恩寺(じおんじ)とは中国の長安(現・陝西省西安市郊外)にあった仏教寺院。大慈恩寺とも。三蔵法師玄奘ゆかりの寺。唐の高宗が皇太子のときに、648年に母皇后の追福のために建てた寺院。真言宗智山派の大覚寺(群馬県高崎市)は慈恩寺と友好締結寺院。 2023.10.11 史跡
史跡 信貴山縁起 信貴山縁起とは、紙本着色で描かれた3巻の絵巻。信貴山の朝護孫子寺蔵。当山に毘沙門天を勧請した信濃の聖、命蓮の説話を描きます(宇治拾遺物語に記載)。上巻最初の調書が欠けるほかは大体完備。飛倉の巻または山崎長者の巻、延喜加持の巻、尼公の巻。 2023.09.21 史跡
史跡 玉虫厨子 玉虫厨子(たまむしずし)とは法隆寺金堂に安置している宮殿型厨子。大きな框座に立ち高さ2.33m。宮殿の柱などに打ちつけた金鋼透彫装具の下に、多くの玉虫の羽を嵌め込んであることが語源。金鋼透彫装具には忍冬唐草などの美しい飛鳥文様がみられます。 2023.08.31 史跡
史跡 国分寺 国分寺(こくぶんじ)とは741年に聖武天皇が各国に建立を命じた仏教寺院。壱岐・対馬・多禰の島分寺もあわせて69か所。今では史蹟指定も半数近くに。地誌と発掘調査にズレが出て、摂津国の国分寺・国分尼寺のように位置の特定が難しいケースもあります。 2023.08.28 史跡
史跡 瑜祇塔 瑜祇塔(ゆぎとう)とは和歌山県高野山龍光院の北側、獅子ケ岳にある仏塔。正式名称は金剛峰楼閣瑜祇塔、別称に涌亀塔、小塔(根本大塔の対)。根本大塔と同じく瑜祇経に基づいて空海が発願し、真然が870年に建立しました。 2023.08.28 史跡
史跡 室生寺 室生寺(むろうじ)は真言宗室生寺派の大本山で奈良県宇陀市に立地。創建時の遺物に富みます。かつて女人高野といわれ、女性参拝者で賑わってきました。1998年台風第7号(ヴィッキー)によって巨木が五重塔に直撃。再建が危ぶまれたものの、見事に復元。 2023.08.28 史跡
史跡 慈尊院 慈尊院(じそんいん)は和歌山県伊都郡九度山町にある真言宗の寺院。弥勒堂中心の慈氏寺と丹生高野両明神中心の神通寺の総称。山号に万年山、俗称に孝養寺・結縁寺・女人高野。高野山を兜率内院にみたてて外院といい、極寒を避ける地で下院ともいいます。 2023.08.28 史跡
史跡 金剛寺 金剛寺(こんごうじ)は真言宗御室派別格本山の寺院。所在は大阪府河内長野市天野町996。聖武天皇が勅願、行基が開基、空海が密教道場に。八条女院の帰依で真気親王筆の弘法大師画像(重要文化財)を安置し、御影供を修して女人高野といいました。 2023.08.28 史跡
史跡 石経 石経(せききょう)とは岩石の面に経文を刻んだもの。石壁などに経文を書くことを記した経典に「大宝積経」七十八、「大般涅槃経」十四など。中国では儒教関係の石経が先行し、仏教の石経は、遺品では北斉時代のものが最古。いろんな形式の石経があります。 2023.08.26 史跡
史跡 石窟寺院 石窟寺院(せっくつじいん)とは岩質の断崖を掘削して洞窟とし、寺院として使用した場所。多くの地域では礼拝堂のみを石窟として、住房はその前庭に建てた普通の建築を使用しました。ここでは、インド・西域・中国・その他の地域に分けて、わかりやすく説明。 2023.08.25 史跡
史跡 多宝塔 多宝塔(たほうとう)とは「法華経」見宝塔品の説によって釈迦如来・多宝如来の二仏が並座する塔の意味。古い事例は長谷寺蔵の法華説相図の銅版。一般には二重宝塔の形式。初重は方三間で層の軸部が円形になっています。上下の連続部は饅頭形(亀腹が特色)。 2023.08.11 史跡
史跡 アンコール・トム アンコール・トムはカンボジアにあるクメール族(真国)の王城跡。方形の城壁の一辺が3kmもある巨大な都城で、周囲を濠で囲み、城内中央に有名な遺跡群バヨンがあります。東西南北に門があり、バヨンの北西側に宮殿、南門の南側にアンコール・ワット。 2023.08.02 史跡
史跡 伽藍 伽藍とは寺院の建造物。もともとインドでは比丘たちが集まって修行する清浄閑静な場所。語源としてサンガーラーマ (samghārāma)からの音写で、衆園、僧園、僧院とも。七堂伽藍とは完全に堂字を具備している仏寺。七は数でなく完全の意味。 2023.08.01 史跡
史跡 阿弥陀堂 阿弥陀堂とは現実に極楽浄土を拝みたい平安貴族たちが建てた建造物。背景に平安時代中期の浄土信仰がありました。阿弥陀堂の多くは宝形造の小建築で、内部は極彩色。内壁には九品の浄土を描き、金色の阿弥陀如来(無量寿仏)を安置しています。 2023.07.29 史跡
史跡 満濃池 満濃池とは、香川県仲多度郡まんのう町(琴平町の東南5km)にある灌漑用池。2022年に国の名勝に指定。国司の要請で空海が監督し、821年5月に修築別当を受託。翌月中旬に現場に行って直ちに成就したので、同7月23日には新銭2万を給しました。 2023.07.10 史跡
史跡 萬燈院(紙衣堂) 萬燈院(まんとういん)とは、大阪市天王寺区の和宗総本山四天王寺にある仏堂。安置された紙衣仏を祀っているため紙衣堂(かみこどう)とも。ここでは紙衣、紙衣仏、紙衣守などの由来をわかりやすく説明し、燈明・木槌、法要・祈祷会を紹介しています。 2023.07.05 史跡
史跡 石山本願寺 石山本願寺は16世紀に大坂に存在した寺院。いまの大阪城本丸にあった本願寺で、1496年に蓮如が一宇を建立したことがはじまりです。1532年、山科本願寺が日蓮宗徒に焼かれてから本寺として造営し、坊舎を中心に寺内町を建てました。 2023.06.21 史跡
史跡 龍門石窟 龍門石窟とは岩石をうがった窟内に龕や仏像を刻した石窟の一つ。中国河南省洛陽南方、黄河支流伊水の西岸にあります。北魏は、首都大同にて雲崗石窟の大事業を行ないました。先帝追善のため、雲崗石窟に続けて大石仏の造営を行なったのが龍門石窟です。 2023.06.12 史跡