意味と名前
二十天は「金剛界曼荼羅」最外院に配置された天部20体の仏尊。
成身会、三昧耶会、微細会、供養会、降三世会、降三世三昧耶会の6会に配属されています。
どれも他教神が仏教に編入したもので、5種に分類して五類天といい、各類に4体を配置(5×4=20)。
このことから、二十天は五類諸天とも。
五類天の名前と意味
五類天の名前はいろいろ。
「三十巻教王経」を中心に示すと、
- 三界主(上界天・居上界天王):天空地三界の主領
- 飛行天(空行天・住虚空天・遊虚空諸天):忿怒神の主領
- 虚空行天(住空天・遊虚空天・居虚空天):外道神の軍勢統帥者
- 地居天:神と人間とを通行する天使
- 水居天(地下天・居地底天):神僕
メンバー構成と三形
東方五天(北から)
南方五天(東方から)
- 日天:遊空天。三形は金剛界で日輪形、胎蔵界で金剛輪
- 月天:三形は金剛界で半月、胎蔵界で白瓶
- 金剛飲食天:作甘露・金剛鬘・華鬘毘那夜迦。三形は華鬘
- 彗星天:計都星・羅刹天
- 熒惑天:三形は火・火焰・蓮華上の宝杖に独鈷杵
西方五天(南方から)
- 羅刹天:涅哩帝王。三形は金剛界で棓・杖、胎蔵界で大刀
- 風天:三形は金剛界で泰風幢・杖幡、胎蔵界で幢
- 金剛衣服天:弓箭那夜迦。三形は弓箭
- 火天:阿耆尼・護法金剛(密号)。三形は三角印
- 毘沙門天:多聞天。三形は宝棒・塔
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