意味
那羅延天は、怪力をもつ仏教守護神。
仏様カーストでは天部に属します。
よく、阿吽形の仁王尊として寺門に立ち、密迹金剛とともに寺院を守っています。
- 音写:Nārāyana(那羅延那)から
- 訳語:生本天、人生本天、堅固力士、鎖力士、金剛力士、人中力士
- 三昧耶形:輪、八幡鉄輪
キャリア
アドレス
展開
もともと、ヒンドゥー教のビシュヌ神(毘紐)でした。
ビシュヌとは原初人の子の意味。
仏教に入ってから、大梵天や毘紐天として、仏教守護の仏尊になりました。
妻に毘紐天女(胎蔵界曼荼羅による)。
大力をもち、その那羅延力(勝力)の大きさは、凡牛・豪牛・青牛・凡象・香象・大諾健那・鉢羅塞健提・半那羅延を各10倍し、最後に2倍した数値といわれます。

各10倍の数値を合計するかは不明(笑)。
形姿
一面二臂
金剛界曼荼羅の像。
荷葉座に坐っています。
身体は青黒色、左手を拳にして腰に当て、右手で輪を持って胸に当てています。
三面二臂
胎蔵界曼荼羅
身体は青黒色。
三面の中面は菩薩形で、右面は猪、左面は獅子。
右手を肘で立てて頭指1本を伸ばして輪の中心軸を支え、左拳を腰に当て、迦楼羅に乗っています。
図像鈔・覚禅鈔
左手に蛇を執り、三面の中面は菩薩形で、右面が象、左面が猪。
三面八臂(覚禅鈔)
三面とも天王形をしています。
右手で輪・紐付き玉を持ち、左手で弓・四角形小函・人形画の楕円板を持っています。
他の3手は印を結んでいます。
迦楼羅に乗って左脚を垂れています。
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