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胎内仏

仏像スタイル
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意味

胎内仏たいないぶつとは仏像の胎内に入れた小仏像。

つまりマトリョーシカ状態。

仏像以外たとえば、鏡面、画像、印仏、経巻、文など、胎内経典・摺仏・遺愛品は総称して胎内物といいます。

菩提のために造像して、その持仏を納めるなどの特別なケースは平安時代以後のことです。

木彫仏像、とくに寄木造の仏像には中の空胴に納めます。

根本仏が火災などで破損した部分、以前は本尊として礼拝していた小仏像、また発願者の念持仏などを入れます。

ふつう、外側の仏像を解体修理や崩壊しないとと胎内仏は見えませんが、エックス線を使って確認する作業が最近では増えています。

いろんな仏像が具体的に見えれば楽しいですね。

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胎内仏納骨

融通念仏宗大念仏寺(大阪市平野区)では胎内仏納骨を行なっています。

胎内仏納骨とは、納骨した遺骨を小仏の体内に納め、後日に胎内仏の開眼法要(11月3日)にて、菩薩がこの小仏を導き、大きな菩薩像(胎内仏)の胎内に納入する納骨。

楽邦殿(納骨堂)大きな菩薩像を安置して永代供養してくれます。

胎内仏納骨ですと、どの菩薩像(胎内仏)に遺骨が入っているかが分かります。

あびこ観音の創建エピソード

あびこ山観音寺(大阪市住吉区)は、546年に創建された、日本最古の観音菩薩の仏閣です。

本尊の「聖観世音菩薩」は任那みなま牟婁むろにある大伽藍の本尊の胎内仏でした。

百済の聖明王が、朝鮮半島への派遣使の膳臣巴提便かしわでのおみはてびという豪族にプレゼントしました。

文化財

清凉寺(京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町)蔵、育然が請来した釈迦像の胎内納入品には、文書・工芸品・銅銭・版画・納入経とともに、絹製の内臓摸造品一具があって医学上にみても貴重な資料です。

木造千手観音菩薩立像

大阪市指定文化財です。

解体修理時に胎内から墨書銘と納入品が発見。

墨書銘は体内背面、納入品は千手観音陀羅尼。

本尊阿弥陀仏像と奉加帳

浄土宗長安寺(大阪市天王寺区)の本尊阿弥陀如来像は約2メートルの大きな立像。

1950年9月のジェーン台風で損傷し、修復過程で胎内から1663年の奉加帳が出てきました。

木造二臂如意輪観音思惟半跏像及び同胎内仏金銅菩薩思惟半跏像

大阪府指定文化財です。

  • 指定年月日:1970年2月20日
  • 有形文化財
  • 製作時期:平安時代から鎌倉時代
  • 所有者:大聖勝軍寺(八尾市)

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