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真言

経典・文献

2023.06.122023.08.10

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光明真言

おんあぼきゃべいろしゃのうまかぼだらまにはんどまじんばらはらばりたやうん

光明真言（こうみょうしんごん）とは陀羅尼の一つで、真言の本尊は大日如来。日本では中世から信仰の深い真言。不空大灌頂光真言とも。略して光言。本文は「おんあぼきゃべいろしゃのうまかぼだらまにはんどまじんばらはらはりたやうん」。

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大師宝号（宗祖御宝号）

なむだいしんじょうこんごう（南無大師遍照金剛）

十三仏真言

おおさか十三仏霊場に指定された13の仏尊に対応する真言は次のとおりです。

不動明王

のうまくさんまんだばざらだんせんだまかろしゃだそわたやうんたらたかんまん

不動明王は密教における五大明王・八大明王の主尊。怒った表情をよく見かけます。大阪市内にはカラフルでとてもキュートなお不動さんがいらっしゃいます。梵語からの訳が不動威怒明王。略語に、不動・無動尊・不動使者（大日如来の使者）。密号に常住金剛。

釈迦如来

のうまくさんまんだぼだなんばく

釈迦如来は仏教の教祖に強く関わる仏様。音写は釈迦牟尼。密号は寂静金剛。三昧耶形は鉢。袈裟・錫杖を加える解釈もあり。仏教の教祖である生身の歴史的ブッダ（仏陀）との関係に同体説と変化説があり、また共通点もあります。詳しくみましょう。

文殊菩薩

おんあらはしゃのう

「三人寄れば文殊の智恵」。文殊菩薩は仏教で有名な仏様で菩薩にランクイン。正式名称は「文殊師利菩薩」。大乗仏教の悟りの智恵を象徴する菩薩と考えられてきました。普賢菩薩とともに釈迦如来の脇侍を勤めます。有名すぎて信頼されすぎて、別名がたくさん。

普賢菩薩

おんさんまやさとばん

普賢菩薩は菩薩の一つ。ジャンルは滅罪・成仏。釈迦如来の脇侍を務めます。文殊菩薩を加えて釈迦三尊。独尊もあり。眷属は十羅剎女。法要では四七日よなのかの仏（冥界への第四の関所で登場）。別名に一切平等建立如来（理趣経）、一切義成就菩薩（理趣釈）。

地蔵菩薩

おんかかかびさんまえいそわか

地蔵菩薩は、いわゆるお地蔵さんで、村や路の守り神。広い慈悲をもち、生きるものすべてを救う菩薩。釈迦入滅後、弥勒菩薩が如来として出現するまでの無仏の期間、六道の衆生を救済してくれます。密号に悲願、金剛撞菩薩、金剛・悲愍金剛・与願金剛とも。

弥勒菩薩

おんまいたれいやそわか

弥勒菩薩は仏教ヒエラルキーの菩薩部に属する仏尊。顕教経典では兜率天にて菩薩として衆生を教化中。釈迦入滅の56億7000万年後この世に出現し、龍華樹の下で成仏して三会に説法します。音写は妹怛隷耶、梅怛魔耶、弥帝礼（マイトレーヤから）。

薬師如来

おんころころせんだりまとうぎそわか

大蓮華の上に座って左手に宝珠か薬壺を持つ、病気治癒の仏様である薬師如来の特徴や形、本名、ご利益、真言、キャリア、十二大願、西国四十九薬師霊場、文化財、眷属（脇侍、八大菩薩・薬師八菩薩曼荼羅、七仏薬師、十二神将）などを説明。

観音菩薩

おんあろりきゃそわか

観世音菩薩。光世音菩薩、観自在菩薩とも。観音様として広く信仰され、古くから顕教の諸経典にも登場。観音経ではいろんな身に変化し衆生を救済する三十三応現身を説く。浄土系経典では大勢至菩薩とともに阿弥陀仏（阿弥陀如来）に次いで衆生救済するもの。

勢至菩薩

おんさんざんざんさくそわか

勢至菩薩は、観音菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍（阿弥陀三尊の一つ）を勤める仏尊。大勢至菩薩・大勢至・大世志（蓮華部院）とも。密号は持輪金剛・持光金剛・転輪金剛・空生金剛など。密教では八大菩薩の一つで胎蔵現図曼荼羅では観音院に属します。

阿弥陀如来

おんあみりたていせいからうん

阿弥陀如来

阿弥陀如来は略して阿弥陀。大阪のお寺や文化財をご紹介。日本の仏様のなかで知名度が高く浄土宗・浄土真宗の仏寺で本尊とする寺院は全国で半数以上。五智如来の一つで西方にて慈悲説法を担当。阿弥陀三尊とは阿弥陀如来と脇侍の観音菩薩・勢至菩薩の三尊。

阿閦如来

おんあきしゅびやうん

阿閦如来（あしゅくにょらい）は如来部に属す仏様の一つ。アクショーブヤ（Aksobhya）阿閦・阿閣）の音写。訳語は不動、無動など。別名に不動如来。密号は不動金剛、怖畏金剛。三形は五鈷杵。金剛界では2個の五鈷杵を逆丁字形に立てています。

大日如来

おんあびらうんけんばざらだとばん

大日如来は密教の絶対的中心の本尊で、宇宙の真理を現わす仏様。すべての諸仏・諸菩薩が大日如来から生まれ、すべての働きも大日如来の徳が顕現したもの。大遍照如来・偏照如来とも。密号は遍照金剛。異名に無量無辺究竟如来、一切法自在牟尼など。

虚空蔵菩薩

のうぼうあきゃしゃきゃらばやおんありきやまりぼりそわか

虚空蔵菩薩

虚空蔵菩薩（こくうぞうぼさつ）とは万物をもって福徳や知恵を無限に与えてくれる仏様。三形は宝剣・利剣・宝珠。化仏に、明星、日月星。役割・御利益は宇宙の総てのものを含蔵し、無量の福徳と智恵を具え、いつも衆生に与えて諸願を成就させてくれます。

真言とは

意味

真言しんごんとは、胸中の思惟を表わす真実語のこと。

日本の真言宗は法身如来の言説と考え、一字一句に無量の教法義理があると説きます。

音写は漫怛罐（mantraより）、意味は密言。

歴史

バラモン教

もともとバラモン教の教義のうちにあります。

神に対する人々の祈りの聖句で、神々への帰依、祈願、鑽仰に唱えました。

ベーダ時代

ベーダ時代になると、除厄招福のために、善悪神を感動させて利益を得ようとして唱えられました。

シバ教

のち、シバ教では、梵天を生物・音声を創造した絶対者としてみなし、真言の能力は梵天にあるとしました。

つまり、音声は森羅万象の代表で、かつ梵天の一部分なので、真言の呪法を唱えれば、あらゆる存在を支配することができると考えられ、真言を念誦することで解脱を計りました。

民俗宗教への仏教の浸透

こうした民俗宗教のなかへ仏教の教理が浸透し、仏教の目的である成仏が真言を念誦することで可能になりました。

真言・陀羅尼・明呪

のち、真言も陀羅尼も明呪も区別なしに使われるようになりました。

日本の真言宗では

日本の真言宗では、真言とは法身如来の言説であり、一字一句に無量の教法義理があると考えます。

また、大日如来の言説はもとより、諸尊の内証本誓を説法する言説とも解釈し、５種類に分けています（五種言説）。

如来説（聖者の真言）
菩薩金説（聖者の真言）
二乗説（聖者の真言）
諸天説（諸天衆真言）
地居天説（地居天者真言）

地居天とは龍・鳥・修羅などの類。

真言を形から分類して、大呪（根本・大心呪）・中呪（心呪）・小呪（心中心呪）に分け、空海は書著「声字義」にて、

ナム

真言とは声であり、語密である。言名とは字であり、言によって名が顕われる。

と説きました。

つまり、真言＝声字＝法身＝実相と考えたわけです。

空海（くうかい）とは真言宗の開祖。密教の二大眼目として、個人の宗教的人格の完成を目指す即身成仏と、国家社会の建設を目指す鎮護国家・済生利民を標榜しました。綜藝種智院は世界最初の庶民学校で、満濃池の築堤は農業開発の大事業。

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