意味
般若部経典の本尊で智慧を本誓とします。
諸仏が覚悟を得るには般若の力に依ることから仏母ともいわれます。
- 正式名称:般若波羅蜜多菩薩
- 別名:大般若菩薩、慧波羅蜜菩薩、般若仏母
- 密号:大慧金剛
- 三昧耶形:梵篋(持明院)、宝剣(虚空蔵院)
- 同体:金剛般若波羅蜜多善薩
キャリア
アドレス
このうち虚空蔵院では、慧波羅蜜菩薩・般若仏母として登場。
形姿
二臂
「陀羅尼集経」巻3・「般若波羅蜜多大心経」
身体は白色で、表情は天女形。
天冠を頂き、 三眼あり。左手は胸前に仰げて経函を持ち、右は施無畏印を結んでいます。
師子座に結跏趺坐。
「仁王儀軌」不空訳
身体は金色。
左手は梵篋を持ち、右手は説法印を結んでいます。
「胎蔵界現図曼荼羅」虚空蔵院
左手は掌を立て、頭中指を曲げ、右手は剣を立てて、右膝を少し立たせて赤蓮華座に坐ります。
六臂
六臂は六波羅蜜を表しています。
「観想仏母般若経」天息災訳
身体は金色、三面三眼。
右手は数珠を掛けて施願印を結んでいます。
左手は経弓・如意宝珠を持って師子座上の千葉蓮華座に坐しています。
「仏母般若観想儀軌」施護訳
最上手は説法印を結び、ほかの4手には細部の規定がなく、般若経 ・優鉢羅華・短鎗を如法に観じなさいと書かれています。
「広大儀軌」
三目で甲冑を着用。
左手は梵篋印を結んで臍に仰げ、右手は護印を結び、次は与願印、左右の第三手で根本印を結んでいます。
「胎蔵界現図曼荼羅」持明院
身体は肉色で冑を着用。
赤蓮華座に坐ります。
左手は胸に当てて梵篋を持ち、次手は肘を立てて無名指を曲げ、次手は掌を仰げて臍下に置いています。
右手は掌をそばめて大頭指を曲げ、次手は肘を開いて立てて無名指を曲げ、次は膝に当てて施願印を結んでいます。
般若菩薩曼荼羅
「修習般若儀軌」(不空訳)に依拠して、覚禅に方形三重式を掲載。
内院では、般若菩薩の周辺に十波羅蜜、四隅に内四供菩薩を配置。
第二院に外四供養菩薩・四摂菩薩を、外院に八方天を描いています。
「観想仏母般若経」(天息災訳)は観想曼荼羅を説いていて、 23如来・23菩薩の名前を挙げています。
コメント お気軽に♬