意味
除蓋障院は「胎蔵界曼荼羅」第三重の南方(向かって右)にて縦一列に並ぶ一画。
北方の地蔵院に対峙し、メンバーは9尊。
キャリア
文殊院で仏智の実相を悟った結果、煩悩などの一切障害を除く徳を表現しています。
そのため主尊は除蓋障菩薩。
メンバー
昔から配列に異説があります。
不空羂索経をもとに列挙すると、除蓋障院のメンバーは次のとおりです。
悲愍慧菩薩
- 別称…慈愍慧・救意慧・哀愍慧・救護慧
- 密号…救護金剛
- 三昧耶形…悲手・未開蓮華
破悪趣菩薩
賢劫十六尊の一つ。
施無畏菩薩
別称に施一切眾生無畏、密号に自在金剛、三昧耶形は施無畏手。→施無畏
除疑品菩薩
賢劫十六尊の一つ。
別称に賢護(金剛界曼荼羅)・大愛染、密号に功金剛。
除蓋障菩薩
地蔵院の日光菩薩と配置ミス。
- 正式名称:除一切蓋障
- 密号:離悩金剛
- 三昧耶形:宝珠・如意宝珠(三角火輪中に宝珠)
慈発生菩薩
- 別称:大慈発生、(大)慈起、大慈生、悲発生、大慈出超
- 密号:悲念金剛
- 三昧耶形:未敷蓮華・梵篋
悲愍菩薩
- 別称:悲念・悲旋潤・大悲纒
- 密号:救護金剛
- 三昧耶形:未敷蓮華
除熱悩菩薩
- 別称:除一切熱悩・拆諸熱悩
- 密号:離怖金剛
- 三昧耶形:施願手(指端から甘露の法水を注いで衆生の熱脳を除く)
不思議慧菩薩
- 密号:難測金剛
- 三昧耶形:宝珠
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