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浄土教

宗旨・宗派
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意味

浄土教じょうきょうとは仏教の世界観の一つで、次の特徴をもちます。

大無量寿経・観無量寿経阿弥陀経などにもとづいて、龍樹や世親などの思想的組織化をへて、中国にて発達しました。

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歴史

中国

晋代に廬山の慧遠による白蓮社にてスタート。

はじめて教団的組織が確立して多数の信奉者を出しました。

思想的には、慧遠・善導・慈愍の3人による3流が中心をなしました。

日本

 

常行三昧堂を中心に浄土信仰がスタート。

とくに円仁がもたらした中国五台山における法照流の引声念仏(五会念仏)によって普及。

現世浄土としての高野山信仰

高野山金剛峯寺の無空(894〜916座主)は、極楽往生したと伝え(日本往生極楽記)、平安時代中期以降、密教に浄土信仰が影響を及ぼし、高野山が現世の浄土となりました。

そして、一度この山に足を運んだ者はいかなる罪障も消滅されると信仰されました。

他方、浄土信仰は、空海の入定した聖地とする入定信仰と結びついて発展しました。

1016年、祈親が高野山復興に着手した頃から、密教における浄土信仰が盛んになりました。

1023年10月、藤原道長の高野山登攀は高野山が現世の浄土であるとする密教的な浄土観に依拠していました。

貴族出身の出家が高野山の伽藍周辺 に庵を構え、藤原末期には奥院の近くまで、口称念仏の修行者が庵を建てるようになりました。

浄土信仰による宗旨開創

浄土信仰を鼓吹した僧侶には空也・源信・良忍・永観誌・珍海など。

源空は浄土宗、親鸞は浄土真宗、智真は時宗を確立。

これらの浄土教系の各宗旨は、日本仏教における最大の思想潮流の一つを構成してきました。

密教との接点

密教と浄土教との接点はインド以来、極めて古いのですが、その起源は明らかにされていません。

文献

  • 唐・阿地瞿多訳「陀羅尼集経」12巻(654年)…阿弥陀呪を説明。
  • 金剛界曼荼羅・成身会…西方に阿弥陀如来(無量寿如来)を配置。
  • 空海・請来目録…無量寿如来念誦儀軌、梵字阿弥陀真言の各1 巻を記載し、撰述にも無量寿如来供養作法次第や弥陀三尊供養の願文があります。

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