仏典曰く 旗なびかず風なし 揺らぐは…

密教仏尊の集大成マンダラ(曼荼羅)とは?

密教仏尊の集大成マンダラ(曼荼羅)とは?曼荼羅

意味

曼荼羅まんだらとは仏様の形姿や三摩耶形などを凝縮した絵図。

ナム
ナム

いくつかの観点から描いたイラストが曼荼羅として全体図に結集し、この全体図にて各仏尊情報をミクロマクロ・ループさせた印象。

真言密教には、金剛界曼荼羅・胎蔵界曼荼羅という2つの独自な体系(まとめて両界曼荼羅)があります。

両界曼荼羅の世界

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曼荼羅

文殊院

文殊院とは胎蔵曼荼羅の第三重に属す、釈迦院の東方の一画のことです。計25尊が描かれています。大日如来の三無尽荘厳の実相を開見して、般若の妙慧を表現。文殊菩薩の身色が鬱金色のものは思想堅固を意味し、青蓮華は諸法に染着されない意味です。
曼荼羅

釈迦院

釈迦院は胎蔵界曼荼羅第二重のうち東方に位置する区画で、遍知院の上方の横長い一画。中央の門標のなかに、釈迦如来が濁赤の法衣で説法する姿で描写され、生死や涅槃に執着しない変化身です。
曼荼羅

金剛界曼荼羅

金剛界曼荼羅とは両界曼荼羅の一つ。九会曼荼羅とも。金剛頂経に依拠し、現図は9箇の曼荼羅(九会)で構成。大日如来の異名「金剛界如来」が中心。九会のうち七会が金剛界品で、ほかの二会の降三世品も大日如来の教令輪身なので、総称して金剛界曼荼羅。
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除蓋障院

除蓋障院(じょがいしょういん)は「胎蔵界曼荼羅」第三重の南方(向かって右)にて縦一列に並ぶ一画。北方の地蔵院に対峙し、メンバーは9尊ですべて宝生如来の眷属です。 文殊院で仏智の実相を悟った結果、煩悩などの一切障害を除く徳を表現しています。
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遍知院

遍知院(仏母院・仏心院)は「胎蔵界曼荼羅」第一重(仏部)東方の区画。中台八葉院の解脱道に対し、勝れた功徳を表示する勝進道を担当。四智のなかでは大円鏡智に該当。一切如来の智の表徴である一切如来智印(三角智火、一切遍知印)が中心となります。
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蘇悉地院

蘇悉地院(そしつじいん)とは「胎蔵曼荼羅」第三重西方(下方)にある区画です。曼荼羅全体の体裁を調えるために虚空蔵院3列中の下院を独立させたもの。経説に院名は登場せず。主尊はなく胎蔵界現図曼荼羅では8尊。尊名不明を加えて16尊とすることも。
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金剛手院

金剛手院(金剛部院・薩埵院)は、胎蔵曼荼羅第一重(仏部)、中台八葉院の南方(右手)に位置する区画。金剛薩埵菩薩(金剛手菩薩)を主尊とする21尊(3列)と伴位12尊の合計33尊が配属。三列にわたる金剛部に属し、四智の成所作智を担当しています。
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持明院

持明院(五大院・念怒院)は胎蔵界曼荼羅第一重(仏部)中台八葉院から西方 (下方)の区画。持明院は無間道を意味します。般若菩薩と不動明王との間に降三世明王、勝三世との間に大威徳明王が配置され、計5尊が描かれています。
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地蔵院

地蔵院は「胎蔵界曼荼羅」第三重の北方(向かって左)に位置する菩薩グループ。南方の除蓋障院に対峙。地蔵菩薩を中尊として縦一列に9仏尊を配属。「大日経」には6仏尊。堅牢な大地が、さまざまな苦に耐えて、さらに楽に進もうとする菩薩群。
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中台八葉院

中台八葉院は、胎蔵界曼荼羅の中央エリア。7仏尊が配属されています。 大日如来(毘盧舎那如来):中央 宝幢如来:東 開敷華王如来:南 無量寿如来:西 天鼓雷音如来:北 普賢菩薩:東南 文殊師利菩薩:西南 観自在菩薩:西北 弥勒菩薩:東北
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