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密教仏尊の集大成マンダラ(曼荼羅)とは?

密教仏尊の集大成マンダラ(曼荼羅)とは? 曼荼羅
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意味

曼荼羅まんだらとは仏様の形姿や三摩耶形などを凝縮した絵図。

ナム
ナム

いくつかの観点から描いたイラストが曼荼羅として全体図に結集し、この全体図にて各仏尊情報をミクロマクロ・ループさせた印象。

真言密教には、金剛界曼荼羅・胎蔵界曼荼羅という2つの独自な体系(まとめて両界曼荼羅)があります。

両界曼荼羅の世界

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曼荼羅

当麻曼荼羅

当麻曼荼羅(たいままんだら)とは浄土変相図のうち、観経曼荼羅の一つ。原本は、中将姫法如が蓮の糸で織ったと伝わります。ただ、残念ながら破損していて断片を残すだけですが、16世紀初頭に模写した文亀曼荼羅も当麻寺にあります。
曼荼羅

智光曼荼羅

智光曼荼羅(ちこうまんだら)とは浄土変相図の一つ。奈良時代、元興寺(奈良県奈良市中院町)の僧侶・智光が霊夢に見たところを画工に描かせました。原本が極楽院にありましたが、室町時代に焼けました。転写本があり、方4.8cmの小型で図柄も簡略です。
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清海曼荼羅

清海曼荼羅(せいがいまんだら)とは浄土変相図の一つで、超昇寺曼荼羅とも。清海は平安時代中期の人物で、奈良市にあった超昇寺の僧侶。清水寺観音から浄土変相図を授かったといわれますが、早くに原本を失なって詳細は不明。
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浄土変相図

浄土変相図(じょうどへんそうず)は諸仏のいる各浄土の荘厳の様子を図にしたものです。浄土曼荼羅や浄土変浄土図とも。浄土の如来・菩薩・施設・荘厳などを描いて浄土の様子を表現。最も浄土変相図が盛んに作られたのは阿弥陀如来の西方極楽世界。
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童子経曼荼羅

童子経曼荼羅(どうじきょうまんだら)は護諸童子陀羅尼経(菩提流支訳)に依拠した童子経法の本尊。中央に大きな師子冠を被った乾闥婆王が石上に左足を垂れて坐っています。左手に宝珠、右手の三戟に十五鬼の首を貫き、周囲には十五鬼神が恐怖相で包囲。
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千手観音曼荼羅

千手観音曼荼羅(せんじゅかんのんまんだら)とは千手観音の本誓や功徳を表示する曼荼羅。依拠する経典によって内容が異なります。ここでは千手儀軌(不空訳)、千光眼秘密法経(三昧蘇嚇羅訳)、摂無礙(不空訳)の3経典からわかりやすく説明しています。
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理趣会

理趣会(りしゅえ)とは金剛界曼荼羅の西北方の一画。金剛薩埵会・普賢会とも。金剛薩埵を中心に次の構成。第一重では3段3列に区画して慾・触・愛・慢の四金剛菩薩(四親近)を東南西北に配置 慾・触 ・愛・慢の四金剛女を東南・西南・西北・東北に配列。
曼荼羅

理趣経曼荼羅

理趣経曼荼羅とは理趣経十七段の法門を図示した曼荼羅。理趣経は真言宗で重要な経典。不空訳の般若理趣釈にも依拠して作成されたため釈経曼荼羅とも。説会を開示した一会を加えて十八会の曼荼羅が描かれました。ここでは曼荼羅の住民や成立の歴史を紹介。
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供養会

供養会とは金剛界曼荼羅の南方位に配置された区画。金剛頂経(真実摂経)には金剛事業曼拏羅、十八会指帰には一切如来広大供養掲磨曼荼羅として登場。金剛頂経には、菩提心・灌頂・法・羯磨(事業)の四供養をそれぞれ四種に開いて、十六種供養の観法を説明。
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外金剛部院

外金剛部院(げこんごうぶいん)とは曼荼羅周辺の区画。壇場に魔類が侵入することを防ぐために護法の諸天が並んでいます。金剛界曼荼羅に二十天、胎蔵界曼荼羅に205の仏尊を配置しています。
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法華曼荼羅

法華曼荼羅(ほっけまんだら)とは法華経法の本尊。「法華経」宝塔品の意味は、密教的には成就妙法蓮華経王瑜伽観音儀軌(不空訳)と法華曼荼羅威儀形色法経(不空訳)の2点に依拠。三重方形式で、内院の八葉蓮華の中心に、釈迦・多宝の二仏同坐の宝塔。
曼荼羅

尊勝曼荼羅

尊勝曼荼羅(そんしょうまんだら)は、尊勝法の本尊(「尊勝仏頂脩瑜伽法軌儀」2巻・ 善無畏訳)。方形二重式で、内院に大円輪の中を9円に分け、中尊に定印の釈迦金輪、周辺の8円に八仏頂を配置。
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聖観自在菩薩曼荼羅

聖観自在菩薩曼荼羅(しょうかんじざいぼさつまんだら)は、理趣経などの経文に書かれた曼荼羅の一つ。絵図での実物はありません。理趣経(不空訳)によると、観想曼荼羅として聖観音の内証を、諸法清浄で不染。
曼荼羅

薬師八菩薩曼荼羅

薬師八菩薩曼荼羅は病気平癒を祈る薬師法の本尊(密教経軌による)。薬師如来を中心に、合計8菩薩を並べています。左方に観音菩薩・薬王菩薩・弥勒菩薩・無尽意菩薩。右方に勢至菩薩・薬上菩薩・文殊菩薩・宝蓮華菩薩。
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虚空蔵院

虚空蔵院(こくうぞういん)とは胎蔵曼荼羅第三重に属する西方(下方)の一区画。中尊は虚空蔵菩薩。持明院・金剛手院・蓮華院に隣接。地蔵の堅固の徳によって、虚空のように自利利他の行動が自由自在になる果徳を意味する区画。
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文殊院

文殊院とは胎蔵曼荼羅の第三重に属す、釈迦院の東方の一画のことです。計25尊が描かれています。大日如来の三無尽荘厳の実相を開見して、般若の妙慧を表現。文殊菩薩の身色が鬱金色のものは思想堅固を意味し、青蓮華は諸法に染着されない意味です。
曼荼羅

釈迦院

釈迦院は胎蔵界曼荼羅第二重のうち東方に位置する区画で、遍知院の上方の横長い一画。中央の門標のなかに、釈迦如来が濁赤の法衣で説法する姿で描写され、生死や涅槃に執着しない変化身です。
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金剛界曼荼羅

金剛界曼荼羅とは両界曼荼羅の一つ。九会曼荼羅とも。金剛頂経に依拠し、現図は9箇の曼荼羅(九会)で構成。大日如来の異名「金剛界如来」が中心。九会のうち七会が金剛界品で、ほかの二会の降三世品も大日如来の教令輪身なので、総称して金剛界曼荼羅。
曼荼羅

除蓋障院

除蓋障院(じょがいしょういん)は「胎蔵界曼荼羅」第三重の南方(向かって右)にて縦一列に並ぶ一画。北方の地蔵院に対峙し、メンバーは9尊ですべて宝生如来の眷属です。 文殊院で仏智の実相を悟った結果、煩悩などの一切障害を除く徳を表現しています。
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