意味
摩崖仏(磨崖仏)とは、自然の懸崖や大石の表面を磨いて、文字や仏像などを陰刻したり半浮彫にしたりしたものです。
インドや中国には、石窟寺院に併置されたスケールの大きい有名な磨崖仏がたくさんあります。
遺品
インド・アフガニスタン
紀元前3世紀のアショーカ王(阿育王)がインド各地に遺した法勅があります。
そのうち大崖法勅は7ヵ所、小摩崖法勅は8ヵ所で発見され、おもに仏教にもとづいた行政・生活などを勧説しています。
また、アフガニスタンのバーミヤーンには、5世紀頃に製作された浅い籠に刻まれた大石仏2体があります。
中国
雲崗石窟(山西省)、龍門石窟(河南省)・歴城黄石崖(山東省)などに摩崖仏があります。
なお、石経は、山東省泰山経石峪に金剛般若経、山東省徂徠山映仏巌に大品般若経、山西省遼川屋嶝に華厳経などが摩崖に刻まれています。
日本
- 滝畑の磨崖仏(大阪府河内長野市滝畑)
- 宇智川摩崖碑(奈良県五条市)
- 狛坂摩崖仏(滋賀県栗太郡栗東町)
- 大谷摩崖仏(栃木県宇都宮市)
- 臼杵摩崖仏(大分県臼杵市)
- 熊野摩崖仏(大分県豊後高田市)
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