意味
開敷華王如来とは四仏の南方に住する仏様。
修行(大悲万行)を長養して、菩提心の種子から功徳の花を満開にさせます。
ナム
まだ確信をもてませんが、開敷華王如来が咲かせる華は蓮華でしょう。
密号は平等金剛。
三形は金剛不壊印(諸説不同)・五鈷杵(胎蔵七集)
キャリア
南輪主尊の宝生如来と同体で、ともに大日如来の平等性智の徳を司り、修行や福聚を担当。
形姿
独尊像はなく、中台八葉院の尊像だけ。
大日経疏
身相金色で光明を放ち、穢れない真金のようです。
現図曼荼羅・御室版
金色の仏形で肉髻。
赤黒色の袈裟を通肩に着ています(頭陀行の意味)。
右掌は仰げて外を向けて指端を垂れ(施無畏印)、左手で袈裟の角を握って臍前に置いています。
宝蓮華座に坐っています。
胎蔵図像・胎蔵旧図様
金宝生如来と同じで、偏袒右肩。これは修行の作務の姿です。
開敷蓮華
開敷蓮華(開敷華)とは蓮華が十分開いた形のこと。
蕾の姿を未開敷蓮華、少し開いた形を初割結蓮華といい、開敷蓮華と区別します。
観音菩薩は因位なので初割結蓮華、阿弥陀如来は果位を象徴して開敷蓮華とします。
十二合掌にも未開敷・初割を区別します。
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