意味
方角とは、インド仏教以来、東南西北の四方をもとに、さまざまな方向に名づけられた名前です。
- 八方…四方+東南・西南・西北・東北(四維)
- 十方…八方+上下
十方を列挙する順序は、東・東南・南・西南・西・西北・北・東北・上・下とします。
種類と特徴
四方
また、現在仏に関して、四方四仏の説があります。
四方四仏では西方の阿弥陀如来が有名です。
浄土教
浄土教では指方立相を尊重しています。
密教
発心・修行・菩提・涅槃の四門をそれぞれ東南西北に配しています。
そして、現図曼荼羅のうち、胎蔵界曼荼羅では上を東、向かって右を南、下を西、向かって左を北とし、金剛界曼荼羅では上を西、向かって右を北、下を東、向かって左を南としています。
八方
密教で東方因陀羅などの八方天を説いています。
十方
十方十仏の通説以外では、十方諸仏・十方世界などのように、十方で全体を代表させる表現が行なわれてきました。
また、教団全体の共有物を四方僧物や十方僧物といって、一結界中の僧侶の共有物(現前僧物)と区別する場合の四方や十方は、やはり全体をさす意味になります。
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