金剛界曼荼羅
諸仏尊が宝冠や華などをもって、大日如来を供養していることを示しています。
種類
「大日経」供養法疏に詳述。
密教での供養には、如来・菩薩・諸天に香華・燈明・飲食などを供与します。
- 外供(事供養)
- 内供(理供養)
の2種類があります。
ふだん、私たちが供養や法要をしてもらうときは1番で、同時に僧侶が2番をするイメージ。
外供
事供養(事供)ともいって、香華や燈明、詳しくは閼伽・塗香・花鬘・焼香・飯食・燈明をもって供養します。
一捻の香、一輪の花が法界に通じて広大無辺の供養となります。
内供
理供養や運心供養ともいって、印契を結んで真言を誦し、運心によって供養します。
理供養(理供)とは事供養の対語で、事物を供養するのでなく、印明と観念をもって塗香・華鬘・焼香などを供養することです。加持によって、あらゆる土に住む諸仏にも、無量の供養を捧げることができます。
アナザーストーリー
蘇悉地経
- 四種供養…合掌・閼伽・真言・印契
- 五種供養…塗香・花等・焼香・飯食・燃燈
「大日経」具縁品
「大日経」義釈
- 四種供養(台密が利用)…香華・合掌礼敬・慈悲・運心
「大日経」疏8
先の五種供養について、深秘釈(意味)を加えています。
行事
万燈会や施餓鬼会をはじめ、さまざまな供養会をさして供養といいます。
とくに死者儀礼や祖先崇拝などと結びついて、各種の供養が行なわれてきました。
特殊な行事には針供養や人形供養や放生会などがあります。
コメント お気軽に♬