意味
波羅蜜とは、迷いの此岸(現世)から悟りの彼岸(浄土)へいたる意味。
波羅蜜多・播弭多の略語で、到彼岸・度無極・度ともいいます。
大乗仏教の菩薩が宗教的理想を実現するための実践徳目(修行項目)の総称。
内容
修行項目に6点が挙げられます。
- 布施
- 持戒
- 忍辱
- 精進
- 禅定
- 般若
この6点を六波羅蜜(六度)といい、(6)を細かく開いて方便・究竟・願力・智の4点を加えた十波羅蜜(十度)がある。
密教での取り扱い
密教では、6点の徳目をもって六波羅蜜菩薩・十波羅蜜菩薩の内証三昧とします。
また、すでに初地で十波羅蜜を満足するものとします。
顕教での取り扱い
顕教では、菩薩の修行段階の十地の各位に各波羅蜜を当てています。
関係菩薩の金剛界曼荼羅での配置
金剛界曼荼羅では大日如来の四周(中輪)に関係菩薩を配置しています。
- 東:金剛波羅蜜
- 南:宝波羅蜜
- 西:法波羅蜜
- 北:羯磨業波羅蜜
これらをまとめて四波羅蜜菩薩。
波羅蜜形
波羅蜜形とは明妃の形相(女形)のことです。
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