概要
縁日とは有縁日のことで、神仏に何かの縁があって祭や供養のある日。
また、仏門に入る因縁のある日。
神仏に仮りの命日を定めて、この日に参詣すれば功徳があるとして、1ヵ月に1日か数日を定めて縁日とし、市場や見世物などが出て参詣者で賑わいます。
歴史
中国
唐代・宋代以降、寺院や道教(道観)の年中行事・涅槃会・浴仏会・燃燈会・開山忌会などに、戯場や店などが出て賑わうようになりました。
日本
縁日と称して鎌倉時代から市場の習慣ができました。
種類
現在用いられる、おもな神仏の縁日は次です。
- 5日…水天宮
- 10日…金毘羅宮
- 7日・13日…閻魔王
- 8日・12日…薬師如来
- 13日…日蓮上人
- 18日…観音菩薩
- 21日…弘法大師
- 24日…地蔵菩薩
- 25日…天満宮
- 28日…不動尊(不動明王)
- 甲子日…大黒天
- 寅 の日…毘沙門天
- 巳の日…辯天
- 午の日…稲荷
- 申の日…帝釈天
また、各社寺で特定日を設けることがあります。
如来や菩薩などに日程を配当する習慣は中国で行なわれていました。日本の縁日の多くはその日程に沿っています。
なかには、縁日市場が永久的に場所を設けるようになった門前町もあります。
緑
すべての事物には因果の法則があります。
その果(結果)を生じる因(原因)を助成する事情や条件(間接的原因)を縁といいます。
また、慮知する意味で主観と客観との関係、つまり、心識が外的な対象を認知する作用も縁(とくに攀縁)といいます。
大阪市内の寺院の縁日・お祭り
- 愛染祭…6月30日(宵宮)、7月1日(本まつり)、7月2日(残り福)☞勝鬘院・愛染堂(転載)
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