真言宗了徳院(大阪市福島区)
- 宗旨:真言宗
- 宗派:東寺真言宗
- 山号:如意山
- 院号:了徳院
- 寺号:了徳院
- 読み方:りょうとくいん
- 本尊:准胝観音、十一面観音(大聖歓喜天)
- 所在:大阪市福島区鷺洲2-14-1
- 参拝日:2023年9月15日
ギャラリー
了徳院は福島区の寺院のなかでコンテンツが多いお寺です。
鳥居から山門へ
一見、神社に見間違う勢いで歓喜天の鳥居がお出迎え。

2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
鳥居をくぐって参道をてくてく。

2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
大きな聖天尊の石碑が左手に見えます。

聖天尊の石碑。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
いよいよ山門から境内へ。
境内
聖天尊につづいて、山門を入ると今度は歓喜天の石碑がドカンとお出迎え。

歓喜天の石碑。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

境内。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
前回は右から参拝しましたが、今回は左から。
いきなり本堂をめざしてから、左側(西側)の准胝観音へ。
本堂(金堂)

歓喜天。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
正面が本堂(金堂)です。

金堂(本堂)。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
本堂には十一面観音(大聖歓喜天)が安置されています。

本堂にて十一面観音(大聖歓喜天)をのぞみます。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
本堂の天井には素敵なライトが。

本堂(金堂)の素敵なライト。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
雲間を舞う天女。
赤色・黄色・青色に染まったドレスに、緑色のスカーフといったところでしょうか。
金堂の入り口の右手には、賓頭盧尊者が笑顔で坐っていらっしゃいます。
賓頭盧尊者

賓頭盧尊者。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

賓頭盧尊者。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
血色がよすぎるのか、皮膚と衣服が真っ赤に同化していて、ちょっと怖いですけど、いたって、ご本人は元気そうです(^^)/
掲示されている賓頭盧尊者縁起をまとめてみます。
さて、西側のミニ五重塔や准胝観音へと進みます。
五重石塔

2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
辞世石碑
夢の世を夢としりせば夢さめて、いまそ袮はんに…。
准胝観音

准胝観音。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

准胝観音。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
珍しく准胝観音を安置しています。本寺の漢字表記は「準胝観音」としています。

準胝観音(准胝観音)尊御真言。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
真言は「おんしやれい それい そんでい そわか」。
ついでその西南側には3つのお地蔵さまがいらっしゃいます。
世なおし地蔵、まおさま、くりんさま

2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
むかって左から、まおさま、世なおし地蔵、くりんさま。
順にクローズアップしていきましょう。

まおさま。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
すやすや。
「まお」という名前から、稚児の弘法大師(空海)でしょうか。

世なおし地蔵。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
真ん中は地蔵菩薩の一つ、世なおし地蔵。

くりんさま。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
そして右側に「くりんさま」。
そばに掲示された「よなおし地蔵」御出現奉祀を要約してみます。
1987年春、大阪梅田西(元国鉄貨物操作場跡地)都市計画再開発工事着手の、深さ2メートルの地中から、1718年製作・建立の地蔵様が出現し発光しました。
関係者一同がこの御緑体に歓喜して、如意山了徳院へ奉祀しました。「よなおし地蔵」と命名。
不思議の霊験があり、みなさんいろんなお願いをもってお参りしましょう。
地蔵菩薩の真言は「おんかかかびさんまえいそわか」です。
不動堂

不動堂。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

怖い形相で居座る不動明王。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
不動明王と眷属
眷属はお不動さんあるあるの矜羯羅童子(向かって右)と制吒迦童子(左)。

不動明王と眷属の矜羯羅童子(向かって右)・制吒迦童子。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
不動明王は怒り顔。これを忿怒形といいます。
右手に剣、左手に羂索縄を持ち、光背には火焔を纏っています。

不動明王。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
珍しいのは、向かって左の制吒迦童子の様子。
この子は、よく顔を背けているのですが、了徳院のバージョンは正面を向いています。
ただ、やっぱり拗ねた顔なんですよね…( ;∀;)

不動明王の眷属である制吒迦童子。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
若さを感じる怒り顔。
それでは、向かって右の矜羯羅童子をみます。

不動明王の眷属である矜羯羅童子。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
ハンサムとも美人ともいいにくいですが、さっぱり面長。
この辺りからすぐ南側には、小さく可愛らしいお地蔵さまがいます。

小さく可愛らしいミニのお地蔵さまたち。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
幻想的な灯になっていて、不思議な空間です。向かって左の白い像は観音様でしょうかね…!?
さてさて、不動明王やお地蔵さんの南側には、なんと阿弥陀如来尊と聖観音菩薩を祀っています。
阿弥陀如来尊と聖観音菩薩
阿弥陀如来も聖観音も、ラスボスでもおかしくないキャラだけに、コンテンツの多さに嬉しさアップ。

阿弥陀如来尊。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
阿弥陀如来尊は穏やかで優しさ溢れる笑顔。
如来像らしいパンチパーマも怖さでなく優しさの一環に感じます。
ついで聖観音。

聖観音菩薩。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
菩薩なのでパンチパーマ精度が粗いですが、観音様なので、こちらも穏やかな微笑。
唇と耳朶がともに存在感ある餃子状。
本覚大日応化神変尊・役行者石塔

本覚大日応化神変尊。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

役の行者(役行者)石碑。山篠組からの献呈か? 2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
立札から説明を要約します。
役行者は修験道の元祖で、奈良時代の山岳修行者。
大和(奈良県)葛城山で修行し、大峰山などに霊場を開きました。
役の行者は仏教につうじ、人々のいろんな悪病、災害、災厄をとり除いてくれます。
地蔵堂
ひきしまったカッコイイ地蔵菩薩に、可愛らしいお地蔵さまがたくさんいらっしゃいます。

地蔵堂。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
正面右側には可愛らしい地蔵様がたくさん。

地蔵堂。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

地蔵堂。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

地蔵堂。片脚をふつうの着座のように坐る、珍しい半跏坐。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
足元をよく見ると、片脚をふつうの着座のように坐る、珍しい半跏坐。
これは半跏思惟像と同じ坐り方です。
白髭稲荷大明神

白髭稲荷大明神。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
芭蕉杜若句碑
芭蕉杜若句碑は、境内の池の北辺にあります。

2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
芭蕉杜若句碑を要約します。
浦江の杜若は江戸時代から有名で、芭蕉もこの地を訪ねてこの句を詠みました。
この句碑の初代は1814年に俳人の三津人が主宰する月夜庵社が建立しました。
弘法大師像

弘法大師像。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
真言のメリットを刻んだ石碑が両サイドにあります。
真言は不思議である。一心にお唱えすれば光明の世界が開ける。此の世は、かり(仮り)の宿である。一心こそは真実の故郷である。真言宗如意山了徳院の石碑
奥に進むと空海(弘法大師)立像があります。
弁才天

弁才天。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
ミニの鳥居をくぐると弁才天(辯才天)を拝めます。
鐘楼
たっぷりとスペースをとった鐘楼堂。

鐘楼堂。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
ずしんと鐘楼がぶら下がっています。

鐘楼。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
延命地蔵尊

延命地蔵尊。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

延命地蔵尊。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。

延命地蔵尊。2023年9月15日、真言宗如意山了徳院(大阪市福島区鷺洲2丁目14−1)にて撮影。
延命地蔵尊は地蔵菩薩の一種。
丸い金色の光背が可愛らしく、お顔もマルマル。
このお地蔵さまは水かけ地蔵にもなっているので、お水をかけてあげてください♪
関連情報
年間行事
毎月
- 毎月1日・16日 聖天さん命日
- 毎月21日 弘法大師(修行大師尊像)命日
- 毎月24日 子安地蔵(延命地蔵)命日
- 毎月28日 不動尊命日
2月
- 2月3日 節分 星祭り祈禱
4月
- 第1日曜日 大護摩祈修
8月
- 8月23・24日 地蔵盆
霊場めぐり
- 摂津国八十八所巡礼第4番
- 大阪四不動北方霊場
こども園
社会福祉法人聖天奉仕会として和光園(幼保連携型認定こども園)を運営。
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