意味
理趣会とは、金剛界曼荼羅の西北方の一画。
金剛薩埵会・普賢会とも。
構成
金剛薩埵を中心に次の構成をとります。
第一重
3段3列に区画して、
- 慾・触・愛・慢の四金剛菩薩(四親近)を東南西北に配置
- 慾・触 ・愛・慢の四金剛女を東南・西南・西北・東北に配列
第二重
- 四隅の外四供養菩薩の位置に、内四供養菩薩を配置
- 各面の中央に、四摂菩薩を配置
外郭
西方3会(上段)すべて同じ体裁です。
注意点
第二重の地文である蓮華文も一印会に準じます。
理趣会は、金剛薩埵の一印会を描いたものですが、他会のように経説と合致するわけではありません。
七巻「理趣経」と金剛薩埵関係の儀軌を 参酌して合成したものです。
理趣会は金剛薩埵の内証である煩悩即菩提を表現したもので、一尊のみを描かないのは十八会のビジョンに準拠したものです。
十八会のビジョンでは、四親近の四金剛菩薩は四智を表現して、四金剛女は四波羅蜜菩薩を表現しますが、慾触・愛慢は人間本来の欲望を表示したもので、それがそのまま煩悩を離れて悟道に達するものと解釈します。
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