意味
賢劫十六尊とは、金剛界曼荼羅にて、三昧耶会・微細会・羯磨会・降三世会・降三世三昧耶会に配置された16尊のことです。
密教で過去・現在・未来の三千仏のうち賢劫(現在の住劫)千仏で他を摂受します。
16尊は上首で代表者が該当するので、成身会に賢劫千仏を描くのと同意趣になります。
16名を挙げる経軌は「略出経」「教王経」「観想曼擎経」「金剛界七集」など。
それぞれ名称・順序・持物などが異なります。
東方四尊(北から)
- 慈氏菩薩(弥勒菩薩):密号は迅速金剛、三形は軍持。
- 不空見菩薩:密号は普見金剛・普観金剛、三形は蓮上光眼・一鈷眼(独鈷杵の両側に眼)。
- 悪趣菩薩(除悪趣菩薩・捨悪道菩薩・破悪趣菩薩):密号は普金剛・智満金剛・始除障金剛、三形は樹枝・三鈷杵。
- 除憂間菩薩(除憂冥菩薩):密号は金浄智解脱金剛・大教金剛、三形は無憂樹枝。
南方四尊(東から)
西方四尊(南から)
- 無量光菩薩(甘露光菩薩):密号は大明・離染金剛、三形は蓮華・蓮上光明・光焰。
- 賢護菩薩:密号は巧護・離垢金剛、三形は賢瓶、同体は除疑惟菩薩。
- 網明菩薩(光網菩薩):密号は方便金剛、脸色相金剛、三形は羅網・膠鉤・羅索。
- 月光菩薩:密号:は清涼・適悦金剛・威德金剛、三形は半月(幢)・青蓮華上の半月。
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