本尊に供養するお香の一つ塗香を説明しています。
塗香には、供養向けと修行向けの2種があります。
塗香の典拠は瞿醯経(蕤咽耶経とも)などに記載。修法の種類に応じて栴檀香・沈香・龍脳・伽羅・安息香・鬱金香などから粉末にしたものを用い、日本では何らかの抹香を用います。
意味
塗香とは本尊に供養するお香の一つ。
密教の塗香には2種の用法があります。
- 供養向け…本尊に供養するもので、「大日経」具縁品に説く六種供養(閼伽・塗香・華鬘・焼香・飯食・燈明)の一つ。
- 修行向け…真言行者自身の身に塗って いわゆる五分法身を磨瑩するもの。塗香器に入れた塗香を、作法に従って身体に塗って身体を浄めてから護身を結ぶもの。
供養向けの材料
塗香の典拠は瞿醯経(蕤咽耶経とも)などに記載。
これらによると、修法の種類に応じて栴檀香・沈香・龍脳・伽羅・安息香・鬱金香などを材料にして粉末にしたものを用います。
日本では、何らかの香木を粉末にした抹香を普通に用います。
由来
インドでは暑熱の土地で体臭を消すために、招客を迎えるときのエチケットとして用いてきました。
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