本尊とは尊像本体のこと。
信仰・礼拝・修法の対象となる仏様・如来・菩薩・明王・諸天を表現した仏像や仏画などの尊像を本尊といいます。
脇侍や眷属をともなう群像の場合は中尊や主尊。
密教では単なる偶像でなく実在の尊格とします。また、教主たる大日如来が本来の本尊(普門の本尊)。
諸菩薩・諸天はすべて大日如来一尊の顕現として、その一 徳を司る尊格(一門の本尊)なので、密教の本尊数はたくさん。
「大日経」本尊三昧品にあるように、諸尊の種子・印・三昧耶形も本尊です。
後世では仏・菩薩の名号や経題を書いたものを本尊とするのも密教々義にもとづきます。
また、有相・無相の2種の本尊説あり。
- 有相の本尊…真言行者自心の外に本尊がある(浅略説)
- 無相の本尊…自心をもって直ちに本尊とする(深秘説)
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