意味
漢訳の意味は、不端正・無酒・非天・非同類など。
略語に修羅。
阿修羅王ということもありますが、仏様カーストの明王に属しませんので、要注意。
三形は華棒・刀・戟。
キャリア
阿修羅の原型は、古代ペルシア、ゾロアスター教の聖典「アベスタ」に登場する最高神で、光の神「アフラ・マズダ」。
古くインドでも生命生気の善神。
仏教に導入されてから八部衆の一つとなりました。
天の隣国に住んでいますが、天でなく、男は端正でなく醸酒にも失敗し、果報尽きて須弥山の忉利天にも住めませんでした。
アドレス
阿修羅の住む世界を阿修羅道(修羅道)といいます。
阿修羅道は六道の一つ。
六道とは、衆生が自分の業の結果として輪廻転生する6種の世界。
キャリア
阿修羅道は闘争の世界。
阿修羅と帝釈天との戦闘はインド説話で華やいでいます。
形像
胎蔵界曼荼羅
胎蔵界曼荼羅では、眷属を加えて5位を描いています。
中位が阿修羅王で、鎧を着け、右手に華棒、左手は腰に伏せ、脚を交えて坐っています。 侍者は皿・独股戟などを所持。
天龍八部衆の阿修羅像(興福寺)
興福寺・天龍八部衆の阿修羅は、三面六臂。
岩座に直立して袴を着け、合掌以外の4臂はとても長く伸びて、左右均斉に空を支えています。
でも、持物が失なわれ、赤ら顔の憂いを含んだ童顔の3面が不思議と異様には感じられず、むしろキュートな印象。
阿修羅像【八部衆】
- 【年代】奈良時代
- 【所在】 国宝館
- 【指定】 国宝
- 【技法】 脱活乾漆造、彩色
- 【法量】 像高153.4cm
- 【公開情報】常時公開
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