意味
天鼓雷音如来は仏教カーストの如来に属す仏尊。
春雷のように天鼓を響かせ、衆生に法音を聴かせながら、涅槃の智を伝えます。
- 音写:提婆曇覩尾・ 迷迦涅瞿沙(Divyadundubhi meghanirghosaから)
- 訳語:天鼓雷音
- 略名:鼓音如来
- 同体:最勝音如来(阿弥陀経)、微妙声如来(観仏三昧経)、天鼓音王如来(最勝王経)、雷音王如来(智炬陀羅尼)、不空成就如来(現図曼荼羅)など
- 密号:不動金剛
- 三昧耶形:万徳荘厳印
キャリア
胎蔵界曼荼羅に記載されています。
アドレス
「胎蔵界曼荼羅」中台八葉院の北方に配属され、四仏の一つに数えられます。
役割
不生不滅の涅槃を担当。
天鼓が、形や住処なく法音を演説しなかがら、衆生を啓発します。
あらゆる迷いから解脱した寂定状態でも、天鼓を用いて自然に涅槃の智を伝え、衆生を説法教化します。
形姿
胎蔵界曼荼羅
熱を離れて清涼に寂静に住む形相。
現図曼荼羅
身体は金色の仏形。偏袒右肩の袈裟を着用。
右掌は伏せて膝に置いて、指先が地面に触れる触地印(降魔の印)を結んでいます。
左手は掌を仰向けて臍の下に置いています。
北輪の 不空成就如来と同体。
胎蔵旧図様
右手は同じく触地印を結びますが、左手で衣端を持って臍前に置いています。
コメント お気軽に♬