概要
普陀山は、世界的に有名な観音菩薩の聖地・霊場の一つ。
中華人民共和国浙江省寧波市東海の舟山群島にあります。
五台山・峨眉山・九華山とならび中国四大霊場と称せられる山です。
由来
唐代、ある僧が五台山から観音菩薩像を持ち帰るとき、船がここで動かなくなりました。
その観音像をまつり、宝陀寺を建立。インドの観音菩薩の住地とされるポタラカ(Potalaka/補陀落)の名を当てました。
立地と仏閣
シルクロードの要衝
南宋以来の歴朝で、財物を施すことが多く、さまざまな祈祷を行なってきました。
立地上、普陀山は、シルクロードの陸路にも海路にもあたるため、古来から航海の安全を祈る例がたくさん。
一般の巡礼
また、一般の巡拝も盛んです。
一般巡礼に観光名所も相まって、今でも参拝者や観光客がたくさん訪れています。
梵音洞や潮音洞が南北に向かい合い、潮音が絶妙に発生し、両洞潮音といわれます。
法雨寺から飛沙岙を経て、祥慧庵をすぎると、普陀の最東部の青鼓塁山となります。
観仏閣
梵音洞は山の色が清らか。
蒼崖がぽつんと立ち、崖の頂上から数メートルの穴に、横石が橋のように埋め込まれていて、まるで蒼龍の口に含まれる宝玉のようです。
二つの急壁の間には石台が架けられ、台の上には2層の仏壇が築かれています。
仏壇の名前は「観仏閣」。
前には海、後には穴が見え、観音大士の顕聖所と伝えられています。。
梵音洞を見たい方は、まず崖の上から迂回して石段を下ってから、観仏閣に行く必要があります。
千手観音
梵音洞の瞻聖閣には千手観音が祀られています。
千手観音は、両手両足を除いて、左右にそれぞれ20手があり、手の中にそれぞれ一目をもちます。
四十手、四十目に「二十五有」を乗じて千手千目を導出。
千手千目は一切衆生をわたる無限の法力があることを示しています。
普陀山に千手観音が祀られているのは、ほかに、法雨寺御碑殿、紫竹林大悲殿、洛迦山円通禅院など。
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