意味
魚籃観音は三十三観音の一つ。
魚の入った籠(魚藍)を持つか、大魚(大鯉)の背に乗る姿をしています。
観音感応伝
中国の「観音感応伝」の一話に登場。
唐代に魚商の美女が相手を選ぶ条件に、「法華経」普門品や「金剛経」などを課しました。
具体的な内容は次のとおりです。
- 一晩で「法華経」普門品を暗誦する
- 「金剛般若経」を暗誦する
- 三日間で「法華経」全巻を暗誦する
だんだんと結婚希望者が減っていき、馬子の息子だけが合格しました。
このエピソードは馬郎婦観音のものと同じで、同体とする説もあります。
画像
文化財
中国江蘇省にある蘇州西園の戒憧律寺本殿(大雄宝殿)の魚籃観音が有名です。
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