概要
麦積山石窟とは、中国甘粛省天水市麦積区にある石窟。
長らく知られていませんでしたが、1952年に中国政府の組織的な調査により一躍有名に。
形状は深い茶碗(麦塚に似ています)。
総高143mで、絶壁の四周に194窟が幾層にも掘られています。
石窟を開削した最古の記録は502年。のち、北朝の歴代王朝、隋・唐・宋と造営が続けられました。
明・清代には補修も行なわれ、造営期間の長さは敦煌につぎます。
特徴
麦積山石窟に保存されている仏像は泥塑がメイン。
古代泥塑の発展をトータルに示してくれます。
有名な石窟
- 東方崖…第一窟涅槃窟、第三千仏廊、第四上七仏閣(七仏龕)・第五牛児堂
- 西方崖…第百三十三万仏堂、第百三十五天堂洞、第百二十七窟
これらには、大きな像だけで千体あまりを数え、石胎(石を芯にした)塑像がたくさん。
とくに宋代の勝れた彫像が豊富にあり、壁画も古いもので5世紀にさかのぼります。古さは敦煌に匹敵。
山下に瑞応寺があります。
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