意味
馬鳴菩薩は蚕の守護神で、貧者に衣服を与えます。
馬と蚕の関係には、いくつか理由が。
- 蚕の鵜上から見た姿が馬の顔に近似
- 蚕の胴体の文様が蹄の跡に近似
キャリア
大乗仏教の論師・馬鳴とは無関係。
役割と御利益
中国の民間信仰に由来します。
養蚕織物の神として祭られ、仏教の伝来とともに日本に伝えられました。
蚕が生みだす絹を根拠に、衣服を貧者に与える徳行があります。
経典
本軌は馬鳴儀軌(金剛智訳)。
形姿
群像で白雲に乗ります。
本尊は、白馬の背にある蓮台に左脚を垂れています。
身体は白肉色で花冠を頂き六臂。
描かれる対象によりますが、火焰・糸車・繭・宝珠・桑木・管・秤・与願印などを所持。
馬の左右に2童子、後方に3侍者、合掌して頭上に馬首のある尊を蚕、ほかの2侍者を蚕室・蚕印といいます。
馬前に唐服を着けた弟子が岩上に立って合掌しています。
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