意味
持世菩薩は菩薩の一つで、持世とは財宝を恵み、世間を安んじて維持する意味。
役割・御利益
増益法に修します。
古くから、持世菩薩の陀羅尼を唱えると貧窮から脱して、財宝が倉庫に充満すると信じられています。
形姿
慈悲円満相で二臂、右手に果実、左手は施無畏印。
身体色は深緑で、無量の荘厳具を着用さ、蓮華座に坐っています。
経典
- 雨宝陀羅尼経:不空訳
- 仏説大乗聖吉祥持世陀羅尼経:法天訳
- 聖持世陀羅尼経:施護訳
持世菩薩曼荼羅
「雨宝陀羅尼経」(不空訳)に依拠し、財宝を降らす増益法に用います。
雨宝陀羅尼経は説話風の形式で、水中から生じた蓮華座に坐する中尊を中心に、前には2龍王が水中に立って七宝箱と宝瓶を捧げる天女相。
中尊との間、左右に宝塔と大勝天(菩薩形立像)が脇侍の位置にあり。
上部の虚空に天蓋と3天人が七宝をふ降らせる姿。
最下部には呪師(僧形)が蓮華を持って中尊に対坐しています。
大同小異の図様もあり。
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