意味
納経とは、追善供養のために経文を写して諸国の霊場に納めること。
転じて、寺社を巡拝して、経文の代わりに金品を納めること。
歴史
経典を土中に埋める埋経は古くから行なわれていました。
この風習から、神社や仏寺に大蔵経を奉納することが平安時代末期から流行。
大般若経や法華経の例も多く、厳島神社の平家納経は美術的にも有名です。
江戸時代には、全国六十余州の代表的な寺社に一部の経典を納め、その受取りをもらう風習が盛んになりました。
いま流行の御朱印は、もともと納経の証拠として押されていました。
のちに、経典を携帯する不便さから、金銭を奉納してこれに替えることが増えてきました。
お寺の御供所を、名残で納経所ともいうように、集印帖や御朱印帳は納経が変化したもので、新しい参拝のあり方です。
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