意味
明妃とは真言の異称。
明王の女声で、「妃」に能生の徳の意味があります。
外道に説く明王の妻ではなく、真言を内証とする仏尊をも明妃と名づけます。
たとえば、観音部中の女徳の8尊は八明妃。
八明妃一覧
経典により名称は異なりますが、①蘇婆呼経3巻(輸波迦羅訳)、②同別本、③現図曼荼羅より八明妃をまとめると次のとおりです。
| ① | ② | ③ |
| 目精 | 妙目精 | 多羅 |
| 妙白 | 徒多閼枳耶、白明 | 白身観自在菩薩 |
| 居白 | 半拏徙寧、服白衣 | 白処観自在菩薩 |
| 観世 | 微路羯寧、観世 | ― |
| 独髻 | 迦熱吒、独髻 | 一髻羅刹(女) |
| 金顔 | 哩、金色相 | 大明白身観音 |
| 名利称 | 野捨末底、名称慧 | 耶輸陀羅菩薩(持名称者) |
| 倶胝 | 句胝、念像 | 毘倶胝菩薩 |
※観世は、阿闍梨所伝曼荼羅には「遍観菩薩」。


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