人物
般若三蔵は8世紀後半・9世紀初頭に活躍した唐の僧。
23歳のときに那爛陀寺に学び、歴遊18年、南天で達摩耶舎から瑜祇経を受け、781年(徳宗期)に海路広州へ着き、翌年に長安に入りました。
786年、ペルシヤ僧景浄と六波羅蜜を共訳しましたが、漢語にうまく訳せず、勅命で再翻訳をすることになりました。
一時期、カシュミールに使し、五台山にも参拝。崇福寺・慈恩寺などで訳業に従いました。
805年、西明寺に留住していた空海を教えたことがあります。
806年に長安の醴泉寺で秘教を受け、新訳の華厳経40巻・六波羅蜜経10巻・守護国界主陀羅尼経10巻などを三十帖冊子中に書写して請来しました。これらのほかに心地観経などが現存していて、全体で8部74巻になります。
その後、彼は洛陽で亡くなりました。
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