概要
仏典でいう絵入本とは画像を入れた本。
多くに、如来・菩薩・天部などの仏尊や蓮華・塔などを入れています。
歴史
インド・西域
古くに、インドの貝葉本やチベットの紙本仏典などに見られます。
中国
これらは、明方冊板大蔵経などに踏襲されました。→大蔵経
また、敦煌に出土した本には観音菩薩を描いたものや、一仏名ごとに仏像を描いた仏名経があります。
朱志磐の仏祖だった統紀惟白の文殊指南図讃なども絵入本です。
日本
奈良時代に経文の上部に絵画を加えた絵因果経が登場。
平安時代には見返絵・下絵のある写経や一字宝塔・一字蓮台の写経が行なわれました。
絵入の板本では、1246年に作られた仏制比丘六物図(宋元照撰)があります。
江戸時代には釈迦八相倭文庫など通俗向けの仏書として絵入本がたくさん出版されました。
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