意味
菩薩形とは、観音をふくむ菩薩に多く見られる形相・形姿のこと。
在家の姿を写した形相で、有毛・垂髪(円頂・僧形ではない)。
多くは宝冠を頂き、天衣を纏って、頸・胸は華鬘・瓔珞。
四肢は環釧で荘厳していて、柔和な表情をしています。
形姿
衆生救済という使命があるため、形姿は一定しません。
救済目的によって形姿が変わります。
モデル
基本形は、釈迦が出家する前のインド貴人の形姿に摸したもの。
衣装
薄い天衣を着て、条帛や瓔珞を表面に纏っています。
ヘアスタイル
頭髪を高く結い上げて肩に垂らしています。
アクセサリー
宝玉などを鏤めた宝冠を戴いています。
耳飾・胸飾をはじめ、腕・臂・足首に鐶釧をつけています。
持物
印相だけの場合もありますが、多くは品物を持って本誓を象徴します。
身体
一面二臂が本来の姿で、三十二相の特徴を表わしたり(手が長く膝の下まで届くなど)、変化観音のように活動目的に応じて多面多臂像(十一面観音や千手観音など)になったりすることも。
フェイス
慈悲の表現から温和な女性的容顔です(菩薩面)。
たまに、馬頭観音のような忿怒形もあり。
孔雀明王のように、菩薩形の例外もあり、地蔵菩薩の声聞形などはその菩薩の活動を表現しています。
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