意味
貫頭衣スタイルの白衣をかぶり、白蓮華中や石上に坐っています。
白は清浄菩提心、白処、白衣の意味。
梵語は「Pāndara vāsinī」、白い衣を着た女性」は胎蔵マンダラ蓮華部院に白処観自在菩薩の名で配されている。
牧渓筆をはじめ水墨画の好画題になった仏尊です。
経軌に登場せず、民間信仰がリードした仏尊の一つです。
キャリア
アドレス
白処自在菩薩を名乗ります。
役割
白色は清浄菩提心を表し、諸仏の大悲を生ずることから、「胎蔵界曼荼羅」蓮華部院の部母ともいわれます。
後期密教では、阿弥陀如来の配偶者で観音部の諸尊を生むと考えられました。
御利益
息災・除病・安産・育児など広く信仰されてきました。
展開
13世紀後半に中国から禅宗文化の一つとして、白色の貫頭衣を着ただけの清楚な形姿が伝わりました(白衣様式)。
江戸時代に大衆へ定着し、禅思想と相まって、水墨画などに頭から白衣を被る姿としてたくさん描かれました。
トリビア
後期密教のネパールで、白衣観音は阿弥陀如来の妃。
形姿
たまにヒゲ面のおっさん形相もありますが、おおむね女性形。
基本形
一面二臂。
身体は黄色、右手は施願印を結んでいます。
「胎蔵界現図曼荼羅」蓮華部院にて
白処華中に住み、髪髻冠・白衣を着用。左手に開敷蓮華を持っています。
レアケース
- 白衣を宝冠の上から被る像
- 三面六臂像
- 白衣観音曼荼羅
- ヒゲ面
画像
新纂仏像図鑑
太融寺白衣観音像
仏像は茶色ですが、真言宗太融寺(大阪市北区)には白衣観音が立っています。
ややガタイがしっかりしていて、穏やかな表情です。
太融寺の公式サイトでは、次のように説明しています。
自在に姿を変えて、人々の声を聞き救いを与えてくださるといわれています。
https://taiyuji.net/01.html
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