概要
水天とは十二天・八方天の一つ(西方)で守護神を勤めます。
ヒンドゥー教では天地を保つ神でした。
- 音写:嚇拏(Varunaから)
- 三昧耶形:羂龍索(羂索)
- 種子:a, na, va
キャリア
経歴
べーダ神話時代、神人両世界を知る夜の神として天界に居住。
ヒンドゥー教では天地を保つ神。
仏界では水の神・河の神となり、龍族を眷属とする龍王も兼任。
本尊を勤める水天法は降雨法をメインにします。
密教では十二天や両界曼荼羅に配属され、西方の守護神を勤めます。
ご利益
水神として、水難を除いてくれます。
形姿
左手(たまに右手)に龍索、右手に剣を所持。よく亀の背に乗っています。
胎蔵界曼荼羅
2体あり。
- 西門の南:右手に剣、左手に星を乗せた蓮を所持(水曜の誤りか)。水天眷属が並び、旧図様では龍衆種族が4位あって、左手に雲をもち、うち2位は左手に剣を握って雲座に坐します。
- 西門の北:7匹の蛇を頂き、右手に龍索を乳に当てて、右手は腰に置く像。なお、水天后は9蛇を頂く。つづく水天后眷属は7蛇を頂き、左手に龍索、右手に戟を所持。
金剛界曼荼羅
2体あり。
- 外金剛院:右手に羂索、左手を腰に おいて荷葉座に坐します。
- 四大神の一つ。
本瑜伽護摩軌や十二天軌
身体は浅緑色で、水中に住んで亀に乗っています。
別尊雑記・覚禅鈔
右手に刀、左手に龍索、頭冠上に5龍を頂きます。
旧図様
水天后が摩竭魚に乗り、左手に蛇、右手に花を持つなど異説がたくさん。
水天曼荼羅
水天法に用いる水天曼荼羅には、釈迦を主尊とする都壇用と別壇用とがあります。→十二天
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