意味
飲食供養とは六種供養の一つ。
六度に配して、禅波羅蜜。
種類
諸仏尊に供養する食料で種類が多く、固形物と汁物に大別し、一般に飯食・汁・餅・菓の4種に分類できます。
飲食といってもアルコールはなく、食が固形物、飲が汁物です。
飯食
熟飯と粥があり、熟飯は淡水で煮るほか乳煮や酪煮もあります。
今は白米熟飯か洗米を代用します。
粥にも乳粥・酪粥などの種類があります。
汁
材料と調理法による種類が多く、香潔な美汁に作りあげます。
ふつう、小豆汁を供え、砂糖などを加えます。
餅
日本の菓子類も含め、おもに糯特製の餅を使います。
菓
菓とは樹実のこと。
古書に木菓子と記すものや、蘇悉地経には、円根・長根・諸薬・蘇餅・油餅・諸・粥なども供養すると書いてあります。
食材の特徴
飯食は命根を相続し甘露不死の味として供養します。
ですから、調伏法以外には、甘美で香気あるものを用い、臭穢・辛味・苦味のあるものや、残物・不浄・不祥の食料は用いません。
また、護摩壇の供物に五穀を用いることは「食瞋痴慢疑」の煩悩になぞらえています。
本尊の相違により仏部には山生の円根、蓮華部には水生の円根、金剛部には苦辛淡の円根、天部には葉を用います。
果実の味では、甘甜は息災法、甘酢は増益法、辛淡は降伏法に使用する説もあります。
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