結界
結界とはシーマーバンダ(simābandha)の訳語で、教団所属僧尼の秩序を保持するために一定の地域や区画を区切ることを意味します。
種類
摂僧界
受戒や布教などを行なうために作法をし、大界・戒場・小界などを定めて、この限られた地域や区画を摂僧界といいます。
摂衣界
僧侶が三衣から離れて宿すると罪となりますが、結界内では罪とならない界を摂衣界といいます。
摂食界
摂食界とは食物の貯蔵所を区切ること。
僧侶の住所で食を煮る宿煮の罪を犯させないための配慮です。
その他
密教では修法を行なう場所に魔障が入らないようにするために一定地域を区切って結界します。
比叡山や高野山が結界地となったのはこのためで、とくに女性の出入を禁じた女人結界、女性や俗人を禁ずるための結界石などがうまれ、寺院内の内陣と外陣の間の柵なども結界の一種です。
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